木造校舎のトイレで見た下半身

私が小学校1年生の時に体験した話です。
当時、木造校舎で学校生活を送っていたのですが、そこのトイレでの出来事です。
そのトイレはとても広く小便器が20個くらいで個室も10個くらいあったと思います。今では考えられないのですが男女兼用のトイレでした。
トイレの出入り口は扉があるのですが目隠しの為だけの扉なので下は大きく開いていて人が立つと下半身は見える感じでした。そしてトイレが広い為、出入り口が2箇所ありました。
夏のある日、私が放課後にトイレに行くといつもは誰かしら居るのですがその時は私だけでした。用を足し出入り口の扉から出ようとすると外に誰かが立っていました。目隠しだけの扉だったので下半身だけ見えている状態でした。
服で女の子だと分かり、足も大きかったので「上級生かな？」と思いました。
「入ってくるのかな？」と思いしばらく待っていたのですがその人はピクリとも動こうとしないで立ったままでした。私は待ちきれなくなりもう1個の扉から出ました。
そして誰か立っていた方の扉を見ると誰もいません。中に入ったのかな？と思いもう一つの出入り口まで行って、トイレの中を確認しようとしたところ、今度は内側から外を向く形でまた下半身だけがこちらを向いていました。私は怖くなり走って帰りました。

その木造校舎は私が小学校3年生の時に取り壊されもう残っていません。テレビや映画で木造校舎が出てくると30年経った今でもあの時の事を思い出します。私がもしあの時扉を開けていたら一体何を見てしまったのだろうと時々考えます。