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心霊

無限者さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

写ルンですに写ったもの
短編 2020/11/23 00:15 14,624view
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いとこたちの何人かが従兄の意見に賛同しはじめ、
結局私も最後には折れ、「心霊写真撮影会」に参加することになったのです。

とはいえ、所詮は小学生である私たち。
夜に山の中を出歩くことは親族が当然許してくれません。
撮影会は情緒も何もない真昼間に行われました。

墓石に向かってシャッターを切る。
墓場でポーズを決めてシャッターを切る。

そんな馬鹿馬鹿しい撮影会は、あっと言う間に終了。

どうせ何も写らない。
全員が昼間の墓場の中でそう思っていたと思います。

数日後、現像されてきた写真を手に、従兄は興奮していました。

写っていたのです。

殆ど全ての写真はごく普通の写真だったのですが、
たった一枚だけ、従兄が移った写真にそれは写っていました。

大股でガッツポーズを取る従兄の左の足首を
地面から生えたような骨ばった手が、がっしりと掴んでいたのです。

従兄は、これでテレビに出れる、芸能人に会えると大喜びでしたが、
私はただただ、ゾッとしました。

「足首に何もない? 大丈夫?」
そんなことを聞きましたが、なんともないの一点張り。
怖がりだなと笑われる始末でした。

2日後までは。

その日、山に虫を撮りに行った従兄が左足を引きずって帰ってきました。

山の中で足を滑らせて左の足首を怪我したのだと。

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コメント(3)
  • 興味方位や好奇心、悪戯などで行くべきじゃないと思うわ、特に墓わね。

    2021/01/16/19:39
  • 写真に移るってなんだよ…
    一瞬文字通りの意味かと思っちまった。

    2021/01/17/23:09
  • めっちゃ怖かった

    2024/03/20/18:34

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