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不思議体験

「ンーンーンー」
短編 2021/07/22 22:53 165view
これも短いですが記憶に残っている怖い話です。

学生の頃、友人の中に「電話魔」(以下R)がいました。極度の寂しがり屋で毎日方々に電話をかけるのです。

いつもはのらりくらりと相槌をうち適当に対応していたのですが、一度いい感じのテンションの時に親身になって話を聞いてしまったがために、毎晩電話がかかってくるようになってしまいました。さすがに毎晩は鬱陶しい…。

ある日、私はかかってきた電話を取ると「ごめん、忙しいから」と早々に切り出し強引に電話を切りました。よし、これで今日の電話はおしまい…と思ったのも束の間、また電話がかかってきました。私は「えぇ…」と思いながらも受話器を取りました。やはりRでした。Rは私が電話を早々に切り上げたことでマイナス思考のスイッチが入ってしまったらしく、愚痴っぽい話をし始めました。私もなんだか悪いことをしたなという気持ちになって、途中までは聞いていたのですが、10分も経つとまた嫌気が差してきて、「さっきも言ったけど、忙しいから」と言い、また強引に電話を切りました。

多少予想はしていたのですが、またすぐに電話がかかってきました。さすがにイラっとした私は受話器を取った後、「忙しいって言ったでしょ、さすがにしつこいと思うよ」と言い、電話を切りました。
しかしまたすぐに着信が。電話を取り相手が電話を寄こさなくなるまで似たような対応をしようと、口を開きかけましたが…受話器から聞こえたのは、話声ではありませんでした。「ンーンーンー」と苦しそうな声が、受話器から垂れ流されていました。
(えっ、Rの声じゃない…)
私は思わず受話器を捨てるようにして電話を切りました。
その日はそれっきり電話がかかってくることはありませんでした。

翌日Rに確認したのですが、Rはその日、私に2回しか電話をかけていないと言います。
もしかしたらRのイタズラなのかもしれませんが、とても気味の悪い体験でした。
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関連タグ: #声#記憶
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コメント(1)
  • 生霊かもしれないですね。念が強い人なのでしょう。

    2021/07/23/16:50