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ロンチーノ・ぺぺさんによる都市伝説にまつわる怖い話の投稿です

ババア怪異4選
短編 2021/07/17 17:36 2,319view

 
 私が住んでいる地域(北関東の某所とだけ明言しておく)にはやたらとババア怪異にまつわる話が多かったので、いくつかここに簡単に書き記しておく。

 私は昔からオカルト関連は好きだったが詳しく調べたり蒐集するようになったのは本当に最近のことなので、それぞれのババアについて詳しく知っている・もしくは似たような話を知っているという方がいらっしゃれば、コメントや投稿などで教えてもらえると個人的に嬉しい。

 
 ①半分婆
 このサイトに登録して一番最初に投稿した話でもある(未読の方はぜひ読んでみてください)。
 我が家は特にいわくつきの物件ではないはずだがなぜか住み着いている。
 出没する際は、まず夢に出てきてから現実に現れるという二度手間を踏むババア怪異である。
 何度か遭遇するうち、縦半分に裂けた姿で天井から垂れ下がってくる以外は無害ということが分かったので現在は特に対策するわけでもなく放置している。
 しかし家族でこのはた迷惑なババアを見たことがあるのは私だけなので、もしかしたら幻覚か寝ぼけているだけの可能性も高い。

 ②みかんババア
 小学生の時に一瞬だけ流行った都市伝説。
 学校から少し行ったところにある雑木林に出没すると言われていた。
 魔女のような黒いローブを着、「みかんが好きか?」と聞いてくる。
「好き」と答えると口いっぱいにみかんを詰め込まれ、「嫌い」と答えるとみかんを投げつけられる。そしてどちらにせよ死ぬ。このババアも実にはた迷惑である。
 余談だが「ミカンババア」で検索すると笠間書院のページがヒットするので、局地的なローカル怪異という訳でもなさそう…?

 ③道の真ん中でなにか食べてるおばあさん
 これは怪異症候群……もとい、怪異遭遇癖持ちの桐生くんが中学卒業間際に出くわした婆さんで、もしかしたら怪異ではないかもしれないけど出会ったのが桐生くんなので怪しい。

 更に言うとかなり気持ち悪い話なので気をつけて閲覧してもらいたい。
 

 放課後、帰宅するために道を歩いていた桐生くんだったが目線の先におばあさんがいた。そのおばあさんは道のど真ん中に突っ立っていて、手に持った袋から何かを取り出して口元へと運んでいる。
「邪魔だなあ、せめて道の端によって欲しいなあ」と彼が思ったかどうかは定かではないが、婆さんを避けて通ろうとした桐生くんが見たのは袋いっぱいに入った生米……ではなく蛆虫だった。オエー
 今思い出してもものすごく気持ちの悪い話だが、当時の桐生くんも同じ気持ちだっただろう。
 絹を裂くような悲鳴をあげて逃げ出した桐生くんが怖いもの見たさでもう一度背中越しに後ろを振り向くと、婆さんの姿は消えていたとさ。

 ④キューピー6姉妹
 6人姉妹のババア怪異で、それぞれキューピーの頭・胴体・右手・左手・右足・左足を売っているらしい。
 わざわざバラ売りする意味とは一体……
 たしかこれも小学生の時に聞いた話だった気がする。
 当時、足売ババアという怖い話が流行っていたのでそこから誰かが派生させて作ったのかもしれないが、その当時の私にとってはキューピー6姉妹などという意味不明なバアサンたちよりも「カシマレイコ」とか「デビットくん(学校の怖い噂という漫画に載ってた)」などのもっと恐ろしい、対策を一歩間違えれば即死につながる怪異に気を取られていたので残念ながら詳しくは知らない。

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