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呪い・祟り

イエティさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ひげおじ
短編 2021/04/20 14:51 6,146view
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何でも、争ったときにA家の先祖たちは外部の武力を金の力で行使し、
子供たちを攫い拷問の末、数人を見せつけに殺した。

B家は諦め土地争いから退いたが、
子供たちを殺され、残った子供たちも精神的に壊れてしまい、
その恨みを忘れることはなかった。

なぜ土地で争っていたのかはわからないが…

B家はたまたま旅の呪術師と出会い、A家を呪うよう望んだ。

呪術師は、その対価に成人した男3人と、旅の資金を求めた。
B家の血筋から3人の男が選ばれ、ありったけの金や食料を差し出した。

難産が多かったB家の血筋に残るはもう数人しかいなかった。

それでも、B家はA家を呪うことを求めた。
武力では敵わないことは分かり切っており、
それでも復讐がしたい。藁にも縋る思いだった。

呪術師は、呪い殺せるほどの呪いは知らないが、
末代まで苦しめるという呪いがあると言った。

末代までその血筋を呪い続ける、悪霊との契約のようなもの。
用意するのは最も強い怨念を持つ者一人=”柱”と呼ぶらしい。
その血筋の、男は精子を。=”一貫”
女は血液。=”呪貫”
そして「ひょうしゃげ」(聞き間違いかも)

ひょうしゃげが何なのかは教えてくれなかった。

一貫は相手の子孫まで呪う効力を持ち、
呪貫は呪いの力を増幅させる。

どちらも量次第でその範囲や力が左右される。

一貫と呪貫を混ぜ、壺に入れる。
紋章を描いた蓋をし、暗く湿気の多い場所で保管する。
その間、柱は毎日、日没から日の出まで、呪詛を唱え続ける。

早くて1週間で、勝手にその蓋が開く。
中身を飲み干し、後は飲まず食わずで呪詛を唱え続ける。
柱が死ぬまでの期間、これが長ければ長いほど呪いは力を持つ。

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