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ヒトコワ

メンヘラのアオイちゃん
中編 2021/04/19 20:24 3,347view
 体験者 宮野 トオル(仮名)

 2015年 東京都

 当時大学生だった宮野さんは、都内の企業に内定が決まった。

 就活のストレスから解放された彼は、元々の遊び癖に拍車がかかっていた。
 ナンパに合コン。狂ったように女漁りに明け暮れた。
 真面目な恋愛など一切せず、彼の横にはいつも違う女性がいた。

 ある日の夜、彼の元に友人から電話があった。
 合コンが盛り上がっているが、1人酔いつぶれて男が足りないらしい。

『この時間に女の子が帰ってないんだぞ。後は分かるな?』

 そんな友人の誘い。断る理由は無かった。宮野さんがシャワーを浴びて着替えを終える頃には、アパートの前にタクシーが到着していた。
 
 その合コンが、宮野さんと彼女の出会いだった。

 女性陣の1番端。気になる女の子が居た。名を「アオイ」としておく。

 アオイは色白で童顔の美女だった。前髪ぱっつんの黒髪。オーバーサイズのパーカーを着てフードを被っている。
 
 宮野さんは一目見て「危ないタイプ」と判断した。
 
「所謂メンヘラっぽいというか、危うい雰囲気というか……」

 後腐れを嫌う彼が普段は避けるタイプ。
 しかし彼女の顔は彼の理想そのものだった。

 何より普通の女子にも飽き始めていた宮野さんは、彼女に狙いを定めた。

 合コンが盛り上がる中、幾度となくアオイと目が合った。その度にアオイは何か言いたげに宮野さんに微笑んだ。

 幹事の提案で席替えをすると、アオイが宮野さんの隣に来た。
 彼女はまるで恋人のように宮野さんの腕に抱きついた。甘ったるい香水の香りがした。

「一緒に帰る?」

 宮野さんがそう囁くと、アオイは黙って頷いた。

 その日は華の金曜日。近くのホテルはどこも満室だった。
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コメント(1)
  • レディースの香水って普段の会話で言うかな?なんかそこが不自然な感じ。
    甘い香水の匂いって言う方がリアルな感じ。個人的に。

    2021/04/29/00:36