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呪い・祟り

伏魔の塚。
中編 2021/04/18 17:35 1,052view
ご自宅の近所に「神社」はございますか?
私の住む町にはそこそこに大きな神社があり、道真公と稲荷さんも合祀されている。
中央正面に祀られている神様はまた違うわけだが、私は道真公とお稲荷さんが嫉妬しないように(笑)必ず3つの鳥居をくぐる。

最も身近な神様と言えば「お稲荷さん」ではないだろうか?

ふと思い出したので書いておきたい。
神社に詣でて神に願いを告げて「叶うように祈る」のは正しいことではない。本来の「願掛け」とは、「〇〇と言う夢を叶えるために頑張ります」と誓うこと。
神は「見届け役」となるが、その霊力で多少なりとも助力をすることがある。
「神頼み」は通用しない。

「稲荷社」も有名なところからあまり知られていない神社まで。
それどころか個人の敷地内に「稲荷社がある」のも稀ではないようだ。
少なくとも我が家の近隣に10軒はあるので…
この個人的な「稲荷社」はほとんどが、その家の先祖が勝手に建てたものだったりする。正式に分祀いただいている稲荷社もあるとは思うが、数は少ない。
「お稲荷さん」の神としての格はかなりの高位だったりもする。狐は「霊獣=神の使い」であり、人間界に「使い」を持つ神は実は少ない。

前置きが長くなったが、とある稲荷社の奇譚を少々。

旧家であった。
中学時代の同級生、Y美としておくが。
旧家であり名家でもあったので、その屋敷は和風平屋づくりで広い庭もあった。元は商人の出であった4~5代前に商売で大成功をして構えた家だそうだ。
Y美が言うには「無駄に広くて冷暖房の効きが悪い最悪の家」だそうだが、イマドキあのような広大な敷地を持つのは不可能であろう。
そのY美の家の庭には小さな稲荷社があった。
商人だった先祖が建てたとのことで、Y美の母親までは大事にされていたらしい。
Y美の母親も心の底では「面倒なモノがあるな」と言うのが本音であっただろう。
その証拠に、平屋づくりの古い家を解体して今風の3世代住宅にすると言う話に非常に乗り気だったそうだ。

家を建て替えると言う話が始まってから、Y美の家の稲荷社は粗末に扱われるようになった。毎日の掃除や水あげ、供物も2日おきから3日おき、ついには1週間さえも手を合わせていない状態にまでなったそうだ。

稲荷社は平屋の二の間、つまり家人が使う部屋から廊下を挟んでよく見えた。庭に面した廊下からも当然よく見える。
そろそろ家中を整理して、建て替え中に住む賃貸マンションに移る準備をしようかと言う頃。
Y美の母親が二の間でうたた寝をしていた。
時間はまだ昼過ぎ、夕方になるまでにはまだまだ時間がある、そんな時間。
突然、「バンッ!」と言う音がしてY美の母親は飛び起きた。
その瞬間、目の前の畳が急に立ち上がり、Y美の母親に覆いかぶさってきたそうだ。

またある日は屋敷の勝手口(若い人に通じるかな?)の戸が音もなく開いて外れて、クルリと裏返ったそこには憎しみの目で睨みつけてくる童女がいたり。
家人の誰かが庭に面した廊下を歩くと、後ろから足音が追いかけてきたり。
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