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不思議体験

Dの不思議な体験ー3
中編 2021/04/08 09:21 621view
Dと言う男の半生をまとめた「Dと言う友達がいる」シリーズは5話で完結させた。
嬉しいことに「続きを読みたい」と言う方が何人かおられたのでスピンオフ連載として「Dの不思議な体験」として続けることにした。
私の過去の作品に並んでいる「Dと言う男」にまつわる話であるが、タイトルに偽りアリだと気づいた。
別段、Dは不思議な体験をしているわけではない。
周囲の人間が体験しているのだ。
もうタイトルも決めてしまったので変更できないが、影響も無さそうなのでこのまま続けることにしようと思う。

ちょっと前の話だが、Dの関する逸話を集めようと、昔からの友人に会うたびに「Dの不思議な話とかない?」と訊ねて歩いていた。
いくつか面白いエピソードがあったので、少しづつ書いていこうと思う。
今回のお話はちょっと哀しいような、それでいてモヤっとする話だ。

U子と言う女性の体験談だ。
もうすっかりおばさんである、私もDも今では立派なおっさんですが、いつも孫に与えるのはヴェルタースオリジナル…と言うつまらんネタをぶっこむと読んだ人の不興を買いそうだが、Dの話は私にとって「息抜き」なのでご容赦願いたい。

U子が若い頃の話。
当時付き合っていた彼氏が家族旅行先で事故死した。
仮にE男とする。
私の知らぬところで起きていた悲劇であった。当時の私はその事故そのものを知らなかった。
仕事で忙殺されてる時にはありがちではないかと言い訳しておこう。

その現象は大人数でカラオケに行くと起こったそうだ。
2~3人でのカラオケでは歌う順番やらは大体決まる。
大人数で「おい、この歌入れたの誰だよー?」と言う状況で起こること。
誰も入れていない曲が流れるんだそうだ。
その歌は、E男が好んで歌った曲と言うか必ず歌う曲であった。

最初のうちは間違いではないか?
次に「誰かのいたずら」ではないか?
リモコンを見張っていても、いつの間にかその曲がリクエストされてしまうんだそうだ。
U子はE男を失ったばかりで、この現象に若干病んだそう。

U子はDのことを思い出したらしい。
特に親しいわけではないが、あの「霊園事件」で最後まで動じなかったと言う噂は知っていた。
「霊園事件」の深い真相は私しか知らないはずだが。
とにかくDに相談してみようと思った。
電話をかけると、久しぶりー程度のあいさつの後、「実は…」と切り出した。
Dはちょっと考え込んだあと、とりあえず会おうかと提案してきた。
U子にとっては渡りに船である。
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