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不思議体験

yumyさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

友人の姿をしたあいつは誰
短編 2020/11/15 20:38 3,059view
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これは、車の免許を取ったばかり頃に起こった話です。免許を取ったばかりだったこともあり、休みになると友達と遊びに行っていたのですが、なかでもはまっていたのが心霊スポット巡り。遠出のドライブとしても最適ですし、何よりもドキドキ感を楽しむことができることができるので、週末になると友人とよく出かけていました。

この日は私を合わせて5人でのドライブ。恋愛関係にはない友人ばかり、A君とB君の2人、私とCちゃん、DちゃんというメンバーでA君が運転で車で一時間以上離れた地元では有名な心霊スポットであるトンネルに行くことになりました。
すでに使われていないトンネルということもあり、探すのに苦労したのですが、ようやく見つけることができてトンネルを探索しましたが何か起こることもなく帰ろうかということに。何かがおきるかもしれないということは、誰も思っていなかったからこんなことが続けられていたのだと思います。

しかし、この日はなんだか様子が違いました。トンネルを出て、一人がトイレに行きたいというので、近くにあった道の駅に立ち寄りました。そこには車中泊をしている人も多く、車も数台駐車場にあり、深夜ということもあって店は開いていないものの自動販売機の灯りもあり、真っ暗なトンネルの雰囲気から解放された気持ちに皆なっていました。

しばらく外にあるベンチでジュースを飲んで談笑して、さあ帰ろうというとき、男二人がもう一度トイレに行くというので待つことに。二人がトイレに行ってすぐにB君が戻ってきて「ねえ、ちょっとみんな来て」と言い出したのです。他の2人は「なに?面白いものでもあった?」と楽しそうだったのですが、私は何か違和感を抱いて、すぐに立ち上がることができずにどこに行くのか問いただしました。それでもどこに何のための呼んでいるのか答えず、「Aが呼んでるから早くしたほうがいいよ」と言い出したのです。

それを聞いて私は「きついから辞めておく」と他の2人もここでA君を待とうといいましたが、2人は不思議そう。B君は続けて「Aがみんなを待ってるって!早くしろよ!」とヒートアップ。「早くこいよ!僕をバカにするな!」と激高しだしたのです。それでも動かない私に二人が空気を読んだのか「私たちだけで行ってくるよ」と言い出したのですが、私はそれを止めて「A君が何を企んでるか知らないけど、私たちは行かない。さっさとつれてきて」と断固拒否したのです。B君は怒りで体を震わせていましたが、すっとその場を去っていったのです。どうして行かないのと空気を悪くした私を責める2人は、直後に戻ってきたA君とB君を見てハッとしたのです。

激昂して去ったB君の方角とは全く異なる方向から二人がやってきたからです。そしてB君は笑顔で「お待たせ」なんて言うんです。「A君が足がべたべたするからって洗いだしてさ」とゲラゲラ笑っています。私がさっきのB君に違和感を持ったのはA君のことを呼び捨てにしていたこと、そして表情に覇気がなかったこと。そしてその違和感は当たっており、2人はずっとトイレにいたのです。

それではあのB君は一体なんだったのでしょうか。そして、あの人物は私たちをどこに連れて行こうと思っていたのでしょうか。今考えてもゾッとします。

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コメント(1)
  • 色々見える子なんだね!
    精神的なものかウイルス的なものかわからないけど!

    2021/04/16/00:45

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