奇々怪々 お知らせ
           
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不思議体験

同じ詐欺師から声を・・・
短編 2020/11/07 00:27 476view
自転車で自宅に帰っていた時のことです。
人通りの少ない交差点で、信号を待っていると、どこからともなく声をかけられました。
ぱっと振り向くと、小柄な中年男性が立っていて、次のように言われました。

「財布を自宅に忘れて、困ってるんだ、お金貸してもらえないかな」・・。

怪しい、怪しすぎる。普通自転車に乗ってる人に、お金貸してほしいなんて、言いますかね。
私だったら、本当に困ってるなら派出所に行くなり、何かほかの手段を考えますけどね。
というのはもちろん声には出さずに、当たり障りのないように、「すみません、今手持ちがなくて・・」と、さらりと交わしました。

それから、自宅に到着して、ふと先ほどの男性のことを思い出すわけですが・・。
仮に本当に困っていたら、どうだろう。どうしようもないところへ偶然通りかかったのに、あっけなく拒否られる・・。
なんとなく悪いことをしたような気になり、大至急現場に戻りました。
が、あたりを見渡すも、先ほどの男性はいません。結局、どうすることもできず・・。

さて、あれから1年がたったある日、これまた自転車に乗って、帰宅していたところ、同じ交差点で、またしても声をかけられました。
全く同じ人で、セリフも全く同じ。1年越しでまた同じ人に声を掛けられるなんて・・。
今回で確信したのが、彼が自宅に財布を忘れたわけではなかったということです。ただただお金が欲しかっただけなのです。
それにしてもよくまあ、同じところで、こんなことしてるなあ。
警察に通報することも考えましたが、限られた時間をこんなことで費やすのは馬鹿らしいと思い、前回と同様「今手持ちがなくて」と、さらりとかわしました。
ただし、1年後、また声をかけられたら、今度は躊躇なく通報します。
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