宇宙人に誘拐された可能性

あれはご近所さんに強いお酒をいただき、つい飲みすぎてべろんべろんに酔っぱらったときでした。

酔いを醒ますために家のベランダで涼んでいたら、不思議なものがやってきたのです。

それは突然びゅっと現れ、私の目の前で止まりました。

そして私の顔の周りを3周くらいぐるぐると浮遊しました。

そしてそのまま空中に飛び上がり、かっと白い光であたりを照らし、急激に眩しさに私は目を閉じたのでした。

気づいたときには何か大きな台に乗せられて、尋問のようなものを受けていました。

いくつか質問されて、私はなぜかそれに素直に答えています。

いくつか目かの質問で「今日あなたは何を見ましたか？」と聞かれました。

そして私は「酔っぱらってよく分からないけど、不思議な丸いものを見ました」と答えたのです。

私に質問をしていた人は誰だか分かりませんが、異様にしわがれたおじいさんみたいな声でした。

私は気づいたら家のベッドにおり、さきほど見たのが夢なのか現実なのか分からなくなりました。

私がベランダで見たものは自分の顔ぐらいの大きさの丸い球体のようなもので、見たことないようなものでした。

ただその日はべらぼうに酔っぱらっていた日だったので、きっと酔っ払ったせいで見えた幻覚だろうと思ったのです。

ただその日から不思議なことに、手のひらに花びらのようなアザができました。

アザを作った覚えもないし、家族に聞いてもこんなものなかったと言われます。

私はもしかしたらあの日宇宙人にでも攫われたのではないかと、少し疑っているのです。

あの浮遊する球体の不思議なものも、尋問されたのも、もしかしたら宇宙人に誘拐された可能性があるのではないかと思っています。