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心霊

ヘッキーさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

夜中に階段をのぼってくる足音
短編 2021/03/07 20:24 1,434view
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これは、私がまだ小学生のころなので、もう数十年前の話になります。

そのころは、私の家は、個別の部屋を作る前の改装前の間取りだったため、中央に簡単な仕切り(筒抜け)だけがある2階で、家族全員(私を含んで5人)が寝ていました。

とある夜のことです。
なぜか、ふと目が覚めたのですが、なかなかもう一度眠りに戻ることができず、寝返りを打っていました。
姉と布団を共有していたのですが、私の横で寝ていた姉も、どうも私がふと目が覚めたころに、目を覚ましていたようなのですが、お互い、気づかずに、目をつむってもう一度眠りにつこうとしていました。

そうこうしていましたら、突然、1階の方から私たちが寝ている2階に向かって、「みしっ、みしっ、みしっ」と階段をゆっくりとのぼってくる足音が聞こえてきました。
真っ暗の夜中です。もう記憶が定かではありませんが、おそらく2~3時ごろだったのではないでしょうか。

私もまだ小学生だったので、もう怖さが半端なく・・・私は、自分だけが起きていると思っていたので、「え?え?どうしよう・・・誰かのぼってくる・・・」の状態です。しかも、私が寝ていた場所は、階段から比較的近いところだったので、もう本当に恐怖心におびえて、ビクビクしていました。

そうしましたら、そののぼってくる足音で父親も母親も目が覚めたようで、父親が「誰だっ!?」と叫びました。

父親がそう叫んだ時点で、その足音がピタッと止まりました。
そして、そんななかでも、まだぐっすり眠っている弟以外の4人で、階段を覗きました。もちろん誰もいません。

そのあとすぐ、父親が1階に行って、玄関や裏口を確認もしたのですが、きっちりドアも鍵も閉まっていました。

私たち家族が当時住んでいた家は、木造の2階建てで、隣家との壁が繋がっているような、いわゆるテラスハウスでもなく、その足音が聞こえてきた階段がある方に建っている隣の家とは、細い細い通路ですが隙間はありましたので、隣の家から聞こえてきた足音ではないというのは、家族全員がわかっています。

いまだにあの足音が何だったのかは、誰もわかりません。

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関連タグ: #事故物件#記憶#階段
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