奇々怪々 お知らせ
           
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不思議体験

消えてしまった外灯
短編 2021/03/04 23:13 488view
友人と、旅行に行ったときのことです。夜に散歩に行こうということになり、私と友人は軽い気持ちで散歩に行きました。その日は、星がとても綺麗に見えて、私たちはその美しさに見惚れながら歩いていました。
ですが、ふと気がつくとここがどこなのかわからなくなっていました。
「あれ?ホテルってどっちだっけ?」
「え?あっちだよ、ね」
私たちは、慌ててあちこち歩いたのですが、目印になるものもなく、私たちは困り果ててしまいました。道路を照らすのは、星明かりだけです。周囲には家もなく、スマホで位置情報を調べても、GPSが反応しないため、どこに向かったらいいのかわかりませんでした。
「ホテルの電話番号は?」
「えっと、なんだっけ」
パニックに陥っている私たちは、落ちついて考えればわかることが、なぜかわかりませんでした。
と、友人があることに気がついたんです。
「あそこ。灯りが見える」
確かに、遠くに灯りが見えます。とりあえず行ってみると、フワッと明るくなっていて、道路がよくわかりました。外灯があったんだとホッとしました。そして、外灯はホテルの位置がわかる場所まで続いていて、私たちはやっとホテルに着いたんです。ホテルの外観が見えた時には、思わず体から力が抜けていきました。
ホテルの人に、ちょっとした冒険のことを話したら、ホテルの人は笑いながら、たまにそういうお客様がいると教えてくれました。ですが、外灯の話をすると、ホテルの人が首を傾げながら、「外灯、はこの近くにはございませんが」と言われました。そんなはずはないと言ったのですが、長年ホテルに勤めている人が間違うはずがありません。私たちは、明日。確かめに行こうと決めて眠りにつきました。
そして、翌日。同じ場所に行くと、確かに外灯はありませんでした。そこには、ただ広い道路があるだけだったのです。
私たちを、ホテルへと導いてくれた、あの外灯は一体、どこに行ってしまったのでしょう。ですが、もしあの外灯がなかったら、私たちはホテルには戻れなかったので、あの不思議な明かりには感謝をしています。
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