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心霊

ぴさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

娘の絵の中に
長編 2023/01/24 19:33 4,047view
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それを見て、私はてっきり悪戯を始めたかと思いました。

娘に近づいて行って、「嘘言わないの」て抱きしめながら注意したら、娘はきゃっきゃと嬉しそうに笑いました。

だけど娘は「嘘じゃないよー?」とずっと反論はしていたのです。

私に自分から抱き着いてきて、私の隣を見上げて「わーちゃんがいるよ」と指さしながら笑っていました。

あまりに娘の口から「わーちゃん」という名前が出てくるので、気になってしまって娘がわーちゃんと言っている人物を探り始めました。

幼稚園のママ友や先生に聞いてみたけど、「わーちゃん」という名前には聞き覚えがないと言われました。

一人だけ幼稚園の先生に「若葉先生」という人がいました。

だからその若葉先生じゃないかと疑ったのですが、観察している限り、若葉先生は「わーちゃん」ではなく、「ワカバせんせー」と呼ばれていました。

なので、私の予測は違ったみたいでした。

夫に相談してみたのですが「子供のいうことだから」と真面目に取り合ってくれません。

気にしすぎだといわれて、私も考えるのはやめようかと思いました。

でもそれにしても毎回、娘の絵の中にその人が登場するのは奇妙でした。

私の知らない人物がいつの間にか家庭の中に潜んでいるみたいで、気持ち悪かったです。

少しだけ夫の不倫を疑ったのです。

もしや知らない内に夫が不倫相手を家にあげて、娘に名前を呼ばせている可能性を考えました。

だってそれが一番しっくりくるのです。

そういうことをうだうだ考えている内に自分が嫌になってきて、答えをはっきりさせたいと思いました。

また娘がクレヨンで絵を描き始めたので「ねー、わーちゃんてさ~」と娘にいろいろ聞いてみました。

その中で「わーちゃん、どこに住んでるの?」という質問に、娘は「ここ」と家を指さしました。

またいつもの悪戯かと思ったのですが、違いました。

「今そこにいるよ」と私に居場所を教えてきたのです。

最初は私の隣でした。

そしてそこから娘の指がスーッと横に動き、「れいぞーこの前」と言いました。

そしてまたしばらくすると指がスーッと動いて、「テレビの横」と言いました。

そして、最後にスーッと動いたと思ったら、「ママの上」て言ったのです。

そして、とんでもないことを言い出しました。

娘は「あー、わーちゃんがママの首ぎゅ~してる」と言ったのです。

一気に私の顔色は悪くなったと思います。

わーちゃんってもしかして今ここにいるのと私は気づいてしまったのです。

そして娘が描きだした絵を見て、背筋が寒くなりました。

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コメント(2)
  • 女癖悪いのは治らないからね
    ご愁傷様です

    2023/01/24/23:52
  • わーちゃんに言いたい。女性に祟るのではなく酷い事した男に祟りなさい。

    2023/01/26/12:50

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