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心霊

ぴさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

娘の絵の中に
長編 2023/01/24 19:33 1,502view
うちの子が4、5歳くらいのときでした。

よくクレヨンで絵を描くようになって、その絵を見せてくれていたのです。

年齢が年齢なので、決してうまいとはいえなかったけど、一生懸命描いてくれて、もらった絵はいつも大切に取っておきました。

夫は目に入れても痛くないくらいに娘を溺愛していたので、その絵を大事な宝物のように扱っていました。

でも私はその絵で少し気になることがあったのです。

うちは私と夫と娘の3人家族です。

だけど娘が描く家族団らんの絵にはいつも一人多いのです。

私と夫と娘とそれからもう一人誰か知らない人を描いているのでした。

それが小さい子供であったりするなら、幼稚園のお友達かなと思ったかもしれません。

だけど娘が描く絵にいつもいるのは大人の女性なのです。

ちょっと気になって娘に「この人は誰?」と聞いたことがありました。

そしたら娘は「わーちゃん」とはっきり言いました。

その名前にまったく覚えがなく、誰だろうと思いました。

でも、そのときは幼稚園の先生の中にそんな名前の人がいたかなと思って、気にも止めませんでした。

それが違うと気づいたのはそれからしばらく経ってからのことです。

その日も娘は家で画用紙に落書きをしていました。

どんどん絵がうまくなっていて、人物以外にもいろいろと書くようになりました。

「うちの子は天才かもしれない」なんて親馬鹿ながら思っていたのですが、その日も私と夫と娘の絵を描いた後で、4人目の人物を書き始めたのです。

私は洗濯物をたたみながらテレビを見ており、最初は気づきませんでした。

でもなんだか視線が気になるなと思ってふと見たら、娘はこっちを見て絵を描いていることに気づいたのです。

娘が私を描いているときだったら私を見て描くのは分かります。

だけど私はもう画用紙の中に描かれていて、娘が描いているのは謎の人物のほうなのです。

なのに私をちらちら見ながら描いているのには違和感を感じました。

だからその日私は「その人どっかにいるの?」と、ついぽろっと聞いてしまったのです。

聞いた瞬間にそんなわけないと思いましたよ。

そして娘が首を振るだろうことを予想していました。

だけど、娘は私の予想を裏切って「うん」と元気に返事をしたのです。

娘はこっちを指さして、「そこにいる」と言いました。

びっくりして娘が指さす場所を見たけど、そこには当然のように誰もいません。

娘は私のすぐ隣を指さしているのです。
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コメント(2)
  • 女癖悪いのは治らないからね
    ご愁傷様です

    2023/01/24/23:52
  • わーちゃんに言いたい。女性に祟るのではなく酷い事した男に祟りなさい。

    2023/01/26/12:50

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