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不思議体験

ダインスレイヴさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

沖縄のユタ
短編 2023/01/18 18:56 1,980view
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これは10年くらい前に、私の義母に起こった話です。
義母は社交性もあり、友達も多いのですが、中でも仲良しのNさん(女性)という方がいました。
私もNさんには何度も会ったこともあり、当時保育園に通っていた私の娘2人を孫の様に可愛がってくれていました。
Nさんは1人暮らしでしたが、Nさんの妹さんとも義母とは知り合いで、家族ぐるみのお付き合いでした。

義母は沖縄出身で、毎年、里帰りしているのですが、その里帰りにNさんも誘って、一緒に沖縄旅行を楽しもうと計画していました。
Nさんはとても楽しみにしていたようで、沖縄旅行を楽しむために、いろいろと準備をしていたようです。

3日と空けず義母は、Nさんと連絡を取り合い「ここに行こう。あそこに行こう。」と電話し合い、Nさんも本当に楽しみにしていたようです。

いよいよ沖縄旅行が迫ってきました。義母は普段のとおりにNさんに電話連絡したのですが、連絡がつかない日が2、3日続きました。

まぁ、たまたまだろうと思っていたのですが、気になって何度か電話したら、電話がつながったのですが、聞いたことの無い男性の声でした。
義母は名乗り「どちら様ですか?」と尋ねたら「警察です。」と言われ、非常に驚き「何なんですか?」と尋ねました。
警察が言うには、「Nさんが亡くなられました。亡くなられ方に少し疑問があり調査中です。」とのことでした。
義母は、すぐにNさん宅に向かって、Nさんの妹さんと話をしました。死因は凍死とのことでした。
何でも少し高めの窓から落下し、気絶したところに折からの寒さで凍死したのではないか?とのことでした。
私の娘たちも小さいながらも、非常に悲しんでいたのを覚えていますが、義母のショックは相当だったのを覚えています。

そんなこともあり、義母のその冬の里帰りは夏に延期することになりました。

夏の里帰りの時、Nさんの妹さんから、「姉さんかとても楽しみにしていたから、一緒に連れて行って欲しい。」と言うことで、沖縄に行くために用意していた、赤いトラベルバッグ(スーツケース)を渡されました。

義母は、「Nさん一緒に行こうね。」とそのバックに自分の荷物を詰めて沖縄に里帰りしました。

里帰りから帰って来た義母ですが、しばらく体調がすぐれない日が続きました。
病院に行っても、原因がまったく分からず、起き上がるのも難しいほど、弱ってきました。

困った義母は、沖縄の妹に状態を話し、ユタに相談することにしました。
ユタとは、沖縄にいる霊媒師みたいな方で、ホンモノからニセモノまで、たくさんいるそうですが、義母は信頼できるユタにお願いしたようでした。

義母の妹がユタに尋ねたところ、「お姉さんは近く沖縄に来ていなかった?」と何も話ていないのにわかっていました。続け様に「そのときに四角い赤いものを持って来ているはず?」と言われたのですが、妹には何のことかわかりません。ユタに「何かわかる?」と言われ、義母に携帯でユタの前から電話をしました。
義母は「トラベルバッグ」と気づき、妹にそう伝えました。ユタは「そのバッグをすぐに処分してください。そこの中から、「寒い」と言う声が聞こえる。」と言われ、Nさんの亡くなった原因を思い出しハッとしたそうです。
ユタに妹を通じて、これまでのことを話したところ、「亡くなった人の思いがある四角のものは、言わば棺桶みたいなもので、棺桶をそばに置いているのと同じこと。」と言われたそうです。
義母がトラベルバッグを処分したあとは、すっかり体調も戻りました。

亡くなった人の思いが物に宿るってことと、ユタの見通す力がホンモノだったと言うことに驚いた話でした。

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コメント(1)
  • 興味深い

    2023/01/19/12:21

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