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心霊

じびえさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

怪奇現象?誰?
短編 2023/01/15 02:25 617view

これは私が小学生の時に、体験した話である。

家は昔ながらの大きめの平屋だった。食事やお風呂などは平屋で済まし、寝るときは同じ敷地にある、一階はガレージ、二階はトイレと六畳ほどの部屋が二部屋ある離れで寝ていた。

一部屋は自分の部屋で、もう一部屋は。母親の妹の部屋だった。母親の妹は、当時30歳ほどの年齢で結婚はしておらず、よく友達が遊びに来たりしていた。

たまに叔母が友達の家に泊まりに行くこともあった。その時は、祖母が泊まりに行ったなどと私に教えてくれていた。

ある日、私が食事と風呂を済ました後に、祖母が今日は泊まりに行ったみたいだと私に伝えてきたので、私はいつも通り一度平屋の外に出て離れの二階へと上がり、床についた。

するとギシ、ギシと階段を誰かが上がって来る音が聞こえたので、叔母が帰ってきたのかと思い耳を澄ましてみた。

すると、階段を上がりきった後に部屋まで続く短い5メートルほどの廊下があるのだが、部屋の前まで来たと思ったら、足音が遠のき、また階段を降りていく音が、ギシ、ギシと聞こえた。

叔母は忘れ物でも取りにきたのかと思い気にしていなかったのだが、数分後またギシ、ギシと階段を上って来る音が聞こえ、また部屋の前まで来たと思ったらまた足音が遠のいていき、再び階段を降りていく音が聞こえた。段々と怖くなりその日は、頭まで布団を被り眠りについた。

次の日に、母に叔母が昨日帰ってきたか聞くと、昨日は泊まりに行ったから帰ってきていないとのこと。私は、昨日の足音が誰だかわからず怖くなった。
それから、寝るときになると足音が頻繁に聞こえるようになった。

そんなある日、いつものように食事と風呂を済ませ、離れへ向かうため平屋の玄関を出て歩いていると、見知らぬ髪の長い女性が入り口の横に立っていた。
私は叔母の友達だと思い「こんばんは」と声を掛けた。するとその女性も「こんばんは」と返してきた。私は、そのまま二階へ上がり眠りについた。

次の日、母に昨日叔母の友達が外に立っていたと話すと、叔母は昨日泊まりに行ったから友達が来るはずがないといった。

それから少し日が経った頃、雷と雨がすごい日があった。私が寝ようとしていると雷の音と光が大きくなかなか寝付けずにいた。
しばらく時間が経ち、少しウトウトしてきた時急に金縛りにあった。身動きが取れずもがいていると、雷が落ちた。

部屋が雷の光で明るくなった時、枕元に足が見えた。
金縛りで思うように動かない首を少し傾けると、浴衣を着た髪の長い女性の姿が雷の光に照らされ、はっきりと見えた。
そして私は、気を失った。次の日、その出来事を家族に伝えるが誰も信じてはくれなかった。

私はその後結婚し、違うとこへ引っ越してしまったのだが、今は祖母が一人で暮らしている。

たまに実家に行くことがあるので、その際、離れの二階へ行くと、御札とお祓いをしたあとがあった。祖母に尋ねるとお祓いをしたと言うのだが、なんでしたのかを聞いてもなにも教えてはくれなかった。

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