奇々怪々 お知らせ

意味怖(意味がわかると怖い話)

一成カンパニーさんによる意味怖(意味がわかると怖い話)にまつわる怖い話の投稿です

騒音の正体
短編 2021/02/27 17:15 3,294view
2

私が以前住んだ、東京の多摩地域のあるアパートでのお話しです。
私が住んでいたのは1階の部屋で、そこのアパートは最寄り駅から離れていることもあり、2階のは部屋は空いていました。 
住み始めて3ヶ月くらい経ったある日のこと、仕事から帰り、晩酌をしていると、2階から音がしました。
はじめは、2階に新しい人が入ったんだ、今まで静かすぎたなくらいに思っていました。
しかし、毎晩響くような足音、壁を叩くような音が聞こえ、休日に部屋にいても聞こてくるから、多分仕事してない人だ。
流石に管理人に話して、注意してもらおうと思い、契約書に書いてある不動産屋に電話をした。
このとき、契約内容を見て、鉄筋コンクリート構造と書いてあることを少し疑った。
不動産屋に電話をし、担当者とつながり、件のことを話した。
しかし、今も2階には誰も住んでいないとのこと、契約内容通り、鉄筋コンクリート構造だから、よほど大きな音を立てないと聞こえないはずだと、でも、不法侵入の可能性がないとは言い切れないから、後日調べて折返しますと言われ、その日は電話を切った。

その日から管理人が来るまでの間は何故か音が聞こえなかった。
3日後に、管理人が来て、2階調べたけど不法侵入の可能性はないとのこと、それならば屋根裏にネズミとかが侵入したのかもしれないから、屋根裏を見せてほしいと言われ、お風呂場にある点検口を通じて、管理人が屋根裏へと入っていった。
入ってすぐ悲鳴が聞こえ、真っ青な顔して管理人が降りてきた。
なんと、死体があったというのだ。
それからは、警察の聴取をうけたり、業者の人が来たりと大変だった。
警察の人の話では、中にお弁当のゴミや空き缶などがあり、生活していた模様、死後3日くらいなので、おそらくはこの3日間の間に亡くなったのだろうと言われた。
そして、俺は気づいたのだ。
契約時になるべく初期費用を安く済ませたいと鍵の交換をしていなかったことを。
亡くなった人と前の住人の関係については個人情報云々で教えてもらえなかったが、それからは、鍵の交換は必ずするようにしている。

1/1
コメント(2)
  • ちょっと自分の屋根裏も調べてみます!

    2021/04/18/09:47
  • ちょっと屋根裏調べて来ます!w

    2022/05/05/19:35

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。