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ぷーさんさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

木に藁人形が打ち付けてある森にいたおじいさんが不思議
短編 2021/02/27 23:16 2,795view

子供の頃、まだ家の近くには所々森がありました。
学校帰りに友達とその森で木登りをしたり、セミをとったりして遊ぶのが日課になっていました。
その日も、森の中に入り、中を探検することにしたのです。
すると、木に藁人形が打ち付けてありました。
「うわ、これって人を呪うために打ち付ける人形だよね」
「そうだよ!」
子供でも、その人形の意味は知っていました。
こんなに長くて太い釘が人形の真ん中にぶすりと刺さっていて、藁人形はかなり時間が経っているのか、黒ずんでいて、その不気味な雰囲気がまた怖さを感じます。

ヒューッと冷たい風が吹いてきた方向を見ると、知らないおじいさんが立っていました。
白いヒゲをはやしているおじいさんは、少し異様な雰囲気を出しています。

でも、そこは子供。
なんだか仙人に見えました。
「一緒に遊びたい」という好奇心が湧き上がります。
「おじいさん、一緒に遊ぼう」と、誘ってしまいました。
「そうかい。じゃあね、こっちへおいで」と、手招きされて、後をついて行くと、そこは小屋のような建物が建っていました。
「なんだろう?あの小屋」
そう好奇心を持ちつつ、おじいさんの後をついて行くと、「中に入りな」と誘われます。
「はい」と返事をして入ると、あんがいと広く、普通のリビングのようになっていました。

「座りな」と促されて座ると、おじいさんはお菓子を出してくれました。
「うわっ!」

よく見なくても、その黒いものが虫だということがわかります。
「これって、なんの虫ですか?」
「これはイナゴやバッタだよ。佃煮にしてある。美味しいから食べてみな」と促されます。
食べてみると、美味しいんです。
おじいさんは自分のことは一切話しませんでしたが、料理の話をたくさんしてくれました。

辺りが薄暗くなってきたので、「もう帰ります」と家に帰りました。
その時、棚にお葬式で見る額に入った人の写真のようなものが置いてあったのですが、その写真は目の前にいるおじいさんだったのです。
なにか違和感を感じましたが、子供だったので、すぐに忘れてしまいました。

それから1年後。
地元の新聞で、あの藁人形があった森から白骨化死体が見つかったとの記事が載り、もしかすると、あのおじいさんと会ったときは、すでに亡くなっていたのではないかと思いました。

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コメント(2)
  • タイトルのインパクトすこ❤
    怖いに投票しました😉

    2021/02/27/23:29
  • おじいさんの幽霊…怖くもあり何処か切なくもありますね

    2021/02/28/08:19

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