悪戯の5月2日

インターネットが家庭にも普及しだした９９年世紀末ごろ、私は父のパソコンを使って当時好きだったX JAPANのメンバーhideのオフィシャルサイトを度々閲覧していました。

当時は掲示板というものが存在し、ファン同士がIDを使ってコミュニケーションを取ったりしていました。メンバーがたまに書き込んでいたり、中学生の私もたまにでしたが書き込みをしていました。ネット上のお姉さんのお友達も何名かでき、交流していました。

その後、高校受験もありしばらくネット交流の世界から遠ざかった５月２日、私の携帯に一通のメールが届きました。
「はじめまして。hideちゃんの写真ありがとうございます」。

ん？高校の友達？と思いつつ、何のことですか？と見ず知らずの人に返信しました。相手からは「いや、私も突然で驚いているのですが、あなたからhideちゃんの画像が届いたんです。どこで私がhideのファンだと知ったのですか？」と。

相手は年上の男性で、高校の友達でもなんでもありませんでした。唯一、共通点があったのはhideの掲示板を覗いて、たまに書き込みをしていたことのみ。
でも、私が携帯電話のアドレスを掲示板内で使用したことは一度もなく…。その後、その男性と特にやり取りをすることはなく今に至ります。
５月２日、hideちゃんお得意の悪戯だと私は未だに思い続けています。