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リョーさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

2年住んだ不気味な部屋が事故物件に登録
短編 2022/12/07 20:15 1,077view
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社会人なりたての私は、不動産会社に勧められた安めのアパートで一人暮らしを始めていました。古いアパートではあるもののその部屋だけリフォームをしたということで、室内はそこまで老朽化していなかった為、その部屋に決めました。どうやら前の住人は長い間そこに住んでいたとのことで、事故物件でもないだろうと思っていました。なんでこの部屋だけリフォームしたのか、その時は気にせずラッキーとしか思っていませんでした。

社会人になりたての私は慣れない仕事からくるストレスのせいか、親戚に会うと顔色が悪いと陰で言われていたそうです。そんな生活を送っていくうち、気になることが起こるようになりました。夜中まで起きていると部屋の中で決まった時間、夜中12時ごろに上の階からピンポン玉を落とすような音が度々聞こえて来るのです。それ以外は特に変わったことはなく、家鳴りかなと思いながらも、なんだか気持ち悪いなと毎回思っていました。

そんな生活を続けて2年経ち、新たにできた会社の後輩からも顔色について指摘されるようになりました。そんなある日、仕事中に携帯電話がなり、ふと見ると見知らぬ電話番号からの着信でした。電話に出てみると私の住んでいるアパートの大家からで、アパートが火事になったとのこと。急いで帰ると直上階の部屋からの出火で出火元の部屋は丸焦げ、私の部屋は消火活動で水浸しになっていました。話によると上階住人のタバコの不始末とのことでしたが、他の部屋には影響がなく、私と出火元の住人のみ住み続けることができなくなってしまいました。

保険屋や消防、会社などとたくさんのやりとりをしてマンスリーホテルへ一度引越し、1ヶ月ほどで新たな定住先を見つけることができました。
新生活が落ち着いた頃、ふと後輩から「顔色よくなりました?」と聞かれました。それで、以前の顔色の悪さは住んでいた部屋のせいかと疑いを持つことになりました。そこで思い立ち、某事故物件サイトで火事になった部屋を調べたところ、私が引っ越した数ヶ月後、あの部屋は事故物件として登録されていました。数ヶ月の間に再度リフォームして住めるようになっていたのでしょう。

あのまま火事が起きずに住み続けていたら、事故物件の情報として私の事故が登録されていたかもしれないと思うと怖くてたまりません。

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コメント(1)
  • ご無事で何よりでした。
    お大事になすって下さい。

    2022/12/07/21:23

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