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心霊

シダさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

腰の曲がったお婆さん
短編 2022/11/24 07:23 221view
3年程前の話です。
実家暮らしのわたしはその日も仕事終えて真っ直ぐ家に帰り、22時頃になると家族に寝ることを伝えて寝室に入りました。
いつも通り部屋に鍵を掛け、真っ暗にして寝たのですが夜中、不意にパッと目が覚めました。斜め前を見ると部屋のドアが開いていて、廊下にも電気が付いていました。良く、父が悪戯でドアを開けてきたりすることがあったので、父の仕業かと思い父が廊下から出てくるのを待っていましたが、姿は一向に見えません。仕方なくドアを閉めに行こうとした瞬間、自分の身体が動かないことに気がつきました。人生で初めての金縛りです。

どうしようと思っていると、廊下から黒いシルエットで腰の曲がった誰かが「大丈夫大丈夫大丈夫」と連呼しながらスーッとわたしのベットの前、足元に移動してきました。足元の壁に置いてある縦長の鏡とは明らかに違うシルエット、そしてお婆ちゃんの声で「大丈夫」だけを繰り返されます。ただただ怖くて冷や汗が止まらず、何度も南無阿弥陀仏を唱えているうちに気づけば眠っていたのか、次に目を覚ました時には朝になっていました。

夢なのかとも思ったのですが、何日経ってもあまりにも鮮明に憶えていて、父の仕業だと思い何度も問い詰めましたが、父は本当に、わたしの部屋には触れていないそうです。家族は夢だと言って信じてくれませんが、普段必ずドアを閉めて眠るはずなのに、その日の朝は夜中と同様に部屋のドアが全開になって開いていました。
お婆ちゃんの声にもわたしは思い当たる節が少しもありません。今考えてもどうしてドアが開いていて、あのお婆ちゃんは誰で、どうして大丈夫と言っていたのかは、謎のままです。
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コメント(1)
  • 面白いお父様ですね。

    2022/11/24/21:38

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