奇々怪々 お知らせ

不思議体験

810中亜紀さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

消えた友人
短編 2022/10/29 10:37 975view

ある夜、友人と私を含めた3人で花火をすることになった。

まずは花火を買いに行き、場所を決める事とした。

候補は海、公園。勿論どちらも花火する事に関して規制等のない場所を選んだ。

海を発案した私だったが、何故か近場で済ませたい気持ちになり、公園でやりたいと言った。

そうこうする間に、23時となり花火を開始した。

24時近くになり後ろから足音と懐中電灯の光が見えた為、注意されるかもしれないと身構えていると、警備員の人が挨拶をしてくれた。

怒られると思った私たちは一安心であった。

警備員は奥の建物の警備へと移動していった。どのくらいの時間が経ったのかは不明だが、次第に暗闇の方から音が聞こえるようになった。

初めは私だけ聞こえており、動物の可能性があると思ったが、その音は誰かが足を引きずり近づいてくるように聞こえる。

ふと、友達の顔を見ると目が合い怯えている様子、もう1人は平然としていた様子だった。

私と怯えている友人は女性、もう1人は男性のメンバー構成であったがその音は女性にしか聞こえなかったのだ。

その後状況を整理する為に、近くのファミレスへ避難。

移動は各々車で私と男性友人、女性友人は1人で運転した。

ファミレスにつき女性友人が青ざめた顔で話し始めた。

土地勘のなかった私たちを先導でファミレスまで誘導した友達が、後続を確認する為にバックミラーで私達を見ていた。

助手席にいるはずの男性友人がどうしても目視で確認できないとの事だ。

女性友人は自分を脅かす為に後部座席に隠れていると思っていたらしいが、到着した時には助手席に男性友人が座っていた為、驚いたとのこと。

彼女は停車中にバックミラー越しに写る私の車と停車中の姿の写真を撮っていた。

そこには運転する私の姿はハッキリ写っていたが、隣の男性友人は消えていた。

尚、霧や雨など気候による視界不良もなく、バックミラー越しに私の車、さらに後ろの後続車が写真でわかるくらい視界は良好であった。

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コメント(1)
  • 何かの知らせ

    2022/10/30/00:57

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