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心霊

BMX大好きさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

人生初めての金縛り
短編 2022/10/29 06:55 511view

人生で初めて金縛りになったのは24歳の頃でした

そのころ僕は群馬県のとある会社で寮生活をしていました

寮の部屋は2階の右奥で、4畳半を半分に区切った畳の1人部屋でした。本当に寝るだけのスペースしかなく、まさにタコ部屋みたいなところでしたが、住めば都と言うのがピッタリな部屋でした。そこで一年ほど寮生活を行いながら仕事をしていました。

そしてある日、その日も仕事を終え、いつも通り寮に帰り夜の10時ぐらいに就寝しました。

11時ぐらいに目が覚めて何か水でも飲もうかと思い、寝返りを打とうかと思ったら、何故か体がピクリとも動きません。脳が先走って体が動かない感じで、自分ではまだその時は、寝ぼけてるんだなと思いながら上半身を動かそうと思いきや、本当に全く体が動きませんでした。

自分自身今まで霊感なんて全くなかったし、金縛りなんて逆にどんな感じなんだろうと興味があったぐらいなんで、いざ金縛りにあってみると色んな初めての体験を覚えています。

まずは目だけが動かせて、あとの体はずっと硬直状態で凄い疲れる感覚があり、もう体を動かそうとも思わない(どうせ絶対動かないから)感覚もありました。自分自身ももう、金縛りにあって初めは感動しましたが、もう途中から飽きてしまってもう一回眠りについてしまいました。

眠りにつくと夢を見ました。

その夢は、寮の玄関から自分の部屋に行く、いつも通りの視野の夢で階段を登っていました。

また不思議な事に、夢を見ながら金縛り中の自分自身の意識もあり、足音だけが聞こえてきました。

夢の中は、階段を登り終え、右にいき、奥の自分の部屋まで向かっています。

自分自身の意識はどんどん、その足音が大きく聞こえてきます。

そして夢の中でとうとう、自分の部屋の扉に着きました。

意識の中では足音がピタリとなくなりました。

その時なにか直感的に本当にヤバいと思い、本気で腕を振って金縛りを解いた瞬間目が覚めました。

その日も普通に仕事で、いつも通り仕事をし仲間に金縛りのエピソードを話していました。

その日の帰りも寮に帰ると警察の方がいました。自分は何かあったのかと思い警察官に話しかけたら、その日、自分の部屋の真下の人が自殺したという話でした。

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