イカつい外国人との縁

これは、私が高校生の頃から大学卒業後にまでわたる話です。

私は高校生の頃、卓球部に所属しておりました。

土曜日の朝にも練習があり、午後からは時間が空いていたので、部活の友達とよく遊んだりしていました。

とある土曜日、いつものように午前中の部活を終えた後、友度と自転車に乗って大型ショッピングモールへ遊びに行こうとしていました。

友達と2人で、真っ直ぐな道を自転車で駆け抜けていると、いきなり「オイ！」と横から叫び声が聞こえてきました。

自転車を停めて振り返ると、ガタイが良くイカつい外国人がこちらを睨んでいました。

私達は何も悪い事をした自覚が無かったのですが、外国人が凄い顔つきで近付いて来たので、慌てて謝りながら自転車を漕いで逃げて行きました。

その日から、あれは何だったのだろうと、友達と定期的に話すネタになっていたのですが、大学卒業後、友達は私達の住んでいる関西から上京し、一人暮らしを始めました。

そして友達の東京の家に遊びに行った時の事です。

東京は私にとって憧れの都会であり、東京の色んな街を友達と歩きました。

そんな楽しい一時は束の間、いきなり腕を誰かに掴まれました。

振り向くと、イカつい外国人がこちらを見ていました。

高校生の時、叫んで来たあの外国人です。

あの出来事から5年以上経っていた為、記憶から消えかけていたのですが、外国人の顔を見た瞬間一気に記憶が蘇ってきました。

私達はとても怖くなり、腕を振りほどいて必死で走って逃げました。

追いかけられる事はありませんでしたが、なぜ外国人と私達はやたら出会える縁があるのか、なぜ外国人は私達に絡もうとしてくるのか、今思い出してもかなりの恐怖体験です。