神社の隣の公園

私が小学校低学年の頃に近所の年上のお姉ちゃんと自宅から少し離れた公園に連れて行ってもらった日の事。

その公園は、珍しく神社の隣に公園があり遊具はたった一つ・・・向かい合わせのブランコでした。

私は、そんなブランコに乗るのは初めてで大喜びをしていたのです。

神社に背を向けブランコにのり、前にお姉ちゃんも乗り楽しく遊んでいたのですが、お姉ちゃんの後ろには3階建てぐらいの真っ白な一軒家があり、何となく私は、そこのお家を見上げました。

すると3階の窓から女の子がこっちをみていたので声をかけました。「おいで～一緒に遊ぼ」と。

するとその女の子は階段を降りていく音が聞こえてき私は待っていたのですが、中々現れなかったので、その子のお家のインターフォンを押しに行こうとし前に立つとお家の横の畑からおじいさんが私に「ここの家に何か用か？」と尋ねたので私は説明をしたのですが、おじいさんは、下を向き「・・・・ここには、何年も前から人は住んでいないよ、早く帰りなさい」と。

今考えても不思議な出来事で階段の音なんて聞こえるはずがない・・もちろん、お姉ちゃんには見えなかったし、階段の音なんて聞こえもしなかったようです。

首から上しか見えなかったのですが髪型は肩あたりまであり、表情はなく寂しそうな顔をし年齢は、あの頃の私より少し下なような気がします。

それからは、あの公園には行きませんでした。