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ヒトコワ

音松さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

愛しすぎてしまった男
長編 2022/09/21 15:25 7,114view
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これは、私の家族のお話です。

私の家庭は少し複雑で、小学1年生の時に両親が離婚。
その後は父・姉・私・母方の祖父母と一緒に暮らすも小学3年生の時に祖母が亡くなったことをきっかけに今まで住んでいた家を出て、父・2つ上の姉・私の3人で仲良く暮らしていました。

しかしこの生活は長くは続かず、小学6年生の時に父が行方不明に。
何日も家に帰ってこず、父が行方不明になった3日後の朝に近所に住んでいた父の兄弟であるお兄さん夫婦が家に訪ねてきた。

お兄さん「おはよう、今日は土曜日だから2人とも学校休みだよね?」
私の姉「はい」
お兄さん「当分の間お父さん帰ってこないみたいだから、荷物をまとめてウチにおいで」
私「お父さんはどこに行っちゃったんですか?」
お兄さんの奥さん「それが私たちも分からなくて…電話も繋がらないし…」

お兄さん「とりあえず荷物をまとめようか」

そう言われて、私と姉は荷物をまとめて車で10分位のところにあるお兄さん夫婦の家で生活をすることになった。

だが、この生活も長くは続きませんでした。

小学校卒業まで残り半年くらいの頃、お兄さんの奥さんからこう言われた。

「ずっとこの生活をしていくのもね。お金がかかるし」

子どもながら、遠回しに「もう一緒には住めない」「出て行ってほしい」と言われていることが分かった。

そしてお兄さんの奥さんが続けてこう言った。

「お母さんに連絡したら、2人のこと引き取ってくれるって言ってた。お母さんだけじゃなくて男の人も居るみたいだけど…」

そう。
お母さんとお父さんが離婚をした理由は、お母さんの不倫。

その不倫相手とまだ関係を持っていたのです。

ああだこうだ言ってられない私と姉は、大人が決めたことにただただ従うだけ。

すぐにお母さんと男の人との生活が始まった。
お母さんとは約6年ぶりの再会。

なんというか、想像をしていたよりも居心地が悪く、姉と私は男の人のことが嫌いで、極力関わらないようにしていた。
4人で住むには狭い2Dkのアパートだったこともあり、視界に入らないようにしたり、関わらないようにするのは難しい。

中学に入学した私は、反抗期もあり、男の人をあからさまに避けたり、無視をしたり、友達と遊び歩いて極力家に居る時間を少なくした。

これが男の人とより関係を悪化させる原因となった。

中学3年生になり、私は高校受験を控えた。
勉強が好きではない私は、男の人が望んでいる高校に入ることができなかった。
もちろん従うつもりはない。

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コメント(3)
  • 行方不明になった父親はそのまま見つかってないのかな

    2022/09/21/15:40
  • 苦労しましたね

    2022/09/22/05:44
  • 母親がゴミすぎて何も感じられない

    2022/09/28/12:44

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