奇々怪々 お知らせ

心霊

成美さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

離れた病室
短編 2022/09/22 18:02 299view
これは私の母が糖尿病を患って入院していた時の話です。
私は結婚もして実家を出ており、連絡のやり取りはしていたものの母としばらく会っていませんでした。
母は糖尿病を長く患っており、しばらく自宅から通院し療養していたのですが、このたび病状が悪化した為入院すると知らせがあったのです。

私の家は実家から40分程度なのですが、仕事が忙しかったりして足が遠のいており、悪いなとは思っていました。
知らせをきいてそれならお見舞いに行こうと思い、何階の何号室に入院しているのか確認しメモに取りました。
母の病状が比較的安定していたので仕事を早退までしていく事はせず、次の日が休みだったのもあって、翌日に行く事にしました。

次の日途中でお見舞いの品も買い、母が入院している総合病院へと向かいました。
目的の病院に到着しメモに控えてあった病室に向かいました。
そこは3階の一番奥の部屋で、他の病室やナースステーションから離れた位置にありました。
なぜここだけ離れているのか不明でしたが、メモで病室の番号を確認しても一致していた為、入ろうと取っ手に手をかけました。

しかしなぜか入るのを躊躇してしまい、ふと見ると病室に母の名前の札がかかっていませんでした。
実際入室しているのに名札がない場合も無い事はないですが・・・。
「何か嫌な感じがする」と思いながら、ナースステーションで確認する事にしました。
看護師さんに確認すると、確かに母は奥の病室に搬送されましたが、今は別の病室に変わっているようでした。

教えてもらった病室に行き、母にお見舞いの言葉と病室を変わった理由をたずねました。
すると母は「だってあの病室天井から女の人が覗いてくるんで、気持ち悪いから病室変えてと頼んだのよ」と言いました。
母は霊感があり今までも似たような事象を体験していました。
話をきいてわかったのですが、あの奥の病室はどうやら重症患者を入れるようになっていて、母が見た女の人は前にそこにいて亡くなった人のようでした。

話をきき終わって、私は心底あの時病室の戸を開けないでよかったと思いました。
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