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不思議体験

ハイクさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

パジャマを着ただけなのに
長編 2022/09/17 15:00 1,199view

私はかつて、パジャマを着ただけなのに、とんでもない不思議体験をしてしまったことがあります。

数年前の夏、あれは2017年の7月頃の出来事だったと思います。私は時々幽霊も見えるし、予知夢も見るような体質(生まれた日がどうやら幽霊が見えるとか霊感がああるような暦の持ち主)なのですが、それでもなかなか起きないだろう(医学的に、物理的に不自然すぎてありえなくて今でも謎すぎる)出来事に見舞われました。

それはどういうことかと言うと、知る人ぞ知る「魂が目覚める服」「着ているだけで癒される服」「自分の身を守れる服」と言われている服を買ったときの出来事です。

その服は展示会でのみ購入できる服で、自然素材のふく(ポリエステルとかつかわれていない)草木染の全て手作りの服なので値段は結構高いものでした。(上下のパジャマだけでも22000円はしました)

その頃の私は会社がつぶれて転職活動をして介護の仕事をしており、介護の職場でより幽霊や人の残留思念なども見てしまう状況が多く「浄化しないとだめかな」と思っていた矢先だったので、寝ている時にも浄化できそうなパジャマがないかな?と思って探していました。

その展示会で「パジャマないですかね」というと、その道10年、その服を売り続けている店主さんが「これはお勧めですよ」といって、出してくれたのは、麻をつかった手作りのパジャマです。ウエストがゴムで履きやすく、きつくなくてゆったりしている。下に合わせて上も麻の素材でできたものを用意してくれました。高かったけど「寝てるだけで身が守られるなら」と思って購入しました。

2から3日たってからパジャマを取り出し布団の上で着替えた瞬間、突然自分の首、左の扁桃腺付近が強烈に熱くなり、激烈に痛くなりました。何が起こったかわからずそのまま布団に倒れこみ、苦しくて苦しくてのたうち回りまわりました。のたうち回って気を失いました。

数時間たって目を覚ますと体中が熱くてしかたない。体がしびれて手を動かすのがやっとでした。手元に体温計があったのでやっとの思いで熱を測って38.3度。首が何かに刺されたわけでもなく、腫れあがっているわけでもない。驚きとともに再度寝るしかなくねつづけました。

その日は朝から熱だったので介護の仕事は休むしかありませんでした。

次の日、24時間寝続けた結果、熱は下がって平熱になったので出勤すると、今度は「声が出ない」とんでもないしわ枯れの声で、まるで目玉のおやじの声がより小さくなったような、死にかけのおばあさんが一生懸命に発した声みたいになっていました。そしてそのまま仕事をつづけましたが、笑われるし、馬鹿にされるし、それに関しても大変な目にあいました。

自分の声が戻ったのは1ヵ月たってから。1ヵ月はそのしわ枯れの声で過ごす羽目になりました。

なんで自分がこんなひどい目に合ったのか、左側の喉の扁桃腺部分が突然痛み出したのか?風症状もなかった私が、パジャマを着た瞬間、激烈な痛みと強烈な熱に見舞われ倒れたのか、熱で苦しんだ後、声がでなくなってしまったのか。謎が謎すぎて誰に聞いてもわかりません。むしろ人に話すと「あんたがおかしい」「お前がおかしいくなったんじゃないか」なんて、私が変人扱いされてしまうので誰にも言えませんでした。

ただ、熱が出て1日会社を休んで喉がおかしくなったから声が出なくなった。普通の友人たちにはこれで通していますが、やっぱり原因が知りたくなるわけです。

そのため、原因がわかりそうな人たち、まずは服を売ってくれた店主に再度展示会をしている会場まで行っていきさつを話すと、怪訝そうな顔と、怒りの表情で「出ていけー」と怒鳴られてしまいました。

その人たちの周りにもそういった経験をした人がいなかったようです。

そして、1年くらいたってから、それでも謎を知りたかったので、その服を作った人が書いた発売中止になっている本をメルカリで見つけて購入し読んでみることに。

その本の中で服の事が書かれていて「浄化」の効果もあるようです。癒しや浄化や守護といった意味合いもあるとしってから、次はその服を10年以上着続けている某有名人に会いに行くことしました。(作家さんは山の方に住んでおり、私がすむ関東圏から400キロ以上離れた場所)

そこでその作家さんがイベントをしていたのでそのイベントに参加し話が出来るチャンスをうかがい、ふと作家さんが一人になった所で声掛けし、服についてと、自分に起こった出来事を全部話をして「これってどういうことですかね?」と聞いてみました。

その方が言うには「そういう出来事(高熱が出た、突然倒れた)にあった人は今まで一度も聞いたことがありませんが、何ら頭の変化があったことはいいことではないのでしょうか?」と紳士的に、驚くこともなく淡々と聞いてくれて、淡々と答えてくれました。さすが、某有名人、ばりばりスピ系で色々な不思議体験をされてきた方なんだなと感心しました。私の話を淡々と驚いた表情もなく聞いてくれた人は初めてだったので感動しました。

その後、服を売ってくれた人に再度会いに行って、服を作っている人の本を読んだこと、服を10年以上着続けている人に会いに行ったこと、などを話して、「きっと浄化が起こったのだろう」という結論に至ったことを話してやっと和解することが出来て、今ではときどきお会いしてその方のスピ系のセッションを受けたり、世間話ができるようになったりと、それくらいの仲にはなりました。

私のスピ体験の出来事の中では最大の謎の出来事となりました。不思議すぎて「自分が悪いからこんなことが起こったのかしら」と思う日々が続きましたが、それでも「そんなこともあるんだな~」と思わないと解決できないような、そんな不思議な出来事でした。

今までさんざん色々な出来事があり(家族が突然の死に見舞われる、神社の鳥居の前で突然動けなくなる、パワースポットに言ったのに突然嵐に見舞われる等)数奇な人生を送ってきた自覚はあるけど、こんな出来事は本当に初めてでした。もうこんな出来事は二度と起こってほしくないと切実に思いました。

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コメント(1)
  • 良い浄化だけとは限りませんもんね。

    2022/09/17/22:55

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