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心霊

アシダガさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

旧トンネルの幻
短編 2022/09/06 20:09 1,584view

実際にあった怖い話です。

愛知県某所には、全国的にも有名な心霊スポットがあります。

そこは、現在はあまり使用されていない旧道のトンネルなのです。

10数年前の夏休みでの話です。

大学生だった僕は、

「僕」「和美」「たくや」「まみ」

の仲良し4人組でいつも行動していました。

夏休みも終わる8月末日、その日もいつもの学食でくっちゃべっていました。

今思い返しても、それは本当に暑い日でした。

僕「夏休みが終わるな。今日は何するよ??」

まみ「最後に思い出が欲しいよね」

たくや「、、、心霊スポットなんてどうよ」

一人霊感の強い「和美」という女の子が強く反対したのですが、僕らは面白がって肝試しをすることにしました。

そして、その夜にみんなで旧トンネルに向かいます。

車で山道を走り、鬱蒼とした森の中を抜けていきます。木々をくぐり抜けたその先に、そのトンネルはあるのです。

夜で街灯もないというのに、月明かりに照らされて不気味に見えるトンネルです。

「おい、ちょっと中に入ってみようぜ」車を降りてたくやがトンネルに入っていきます。

まみも続いてトンネルに入ります。しかし、最後まで和美は反対します。そこで、僕も車内に残ることにしました。

後部座席に座る僕と和美は、あまりの不気味さに無言で俯いていました。

しばらくすると、

「ビタ」

と音がしました。ふと顔を顔を上げて周囲を見渡しますが、誰もいません。

「ビタ」「ビタ」

少し経つと、また音がします。だんだん不気味に思えて、なかなか顔を上げずにいました。

しかし、気になって和美と一緒に顔を上げたその時です。

「ビタビタビタビタビタビタ!!!!!」

ものすごい音と一緒に、リアガラスには無数の手形がつきました。

あまりの衝撃に、和美は叫んだ挙句、気を失ってしてしまいました。

僕はそんな和美を抱きしめ、俯き震えていました。

やがて、たくやとまみが帰ってきました。

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