トイレの花子さん？

私はその日トイレに入ったのですが、トイレを済ませた後でそこに紙がないことに気づきました。

自分の服をまさぐったけどポケットティッシュも忘れていて、「最悪」と頭を抱えました。

その日お腹を壊しており、下痢気味だったのです。

だから、そのまま出るのはありえなくて、顔色を悪くしていました。

そしたら隣の個室から声がしたのです。

高い声で「紙いりますか？」と聞かれました。

私は天の神様かと思って、誰ともわからないまま、すぐに「はい」と返事したのです。

そしたら隣の個室からポイとトイレットペーパーを投げ込んでくれました。

私は助かったと思って、トイレを済ませて無事に外に出ることができました。

一度手を洗って、そしてすぐに隣の個室をトントンとノックしたのです。

お礼を言うつもりで私はノックしたのですが、中から何の反応もありません。

トイレの鍵がなぜか開いていることに気づいて、私はおそるおそる扉を開けました。

そしたらその個室はもぬけの殻でした。

よく考えたらとお腹が痛かったので、いつも使わない遠くの校舎のトイレを使いました。

ここは人通りがあまりなくて、いつも人がすいている場所でした。

私は違う個室かと思って声をかけたけど、シーンとして誰も反応してくれませんでした。

そして怖がりながらもすべてのトイレを開けて確認したけど、やっぱり誰もいなかったのです。

私はその後、すぐにそのトイレから駆け出しました。

恐怖で階段を踏み外しそうになりました。

あれからどれだけおなかを壊していてもあのトイレには近づかなかったです。

トイレの花子さんって本当にいるかもしれないと私は思っています。