インターホンが鳴っても

大学に進学したことを契機に新しく地元の住み慣れた家を離れ見られない土地に引っ越した私は、すごく新しい生活を楽しみにしていたのですがそんな矢先のことでした。

引っ越しした先は私の大学からほど近く安いアパートでしたがとても楽しかったのです。大学の生活にも慣れてきた梅雨の頃それはいきなり起きたのです。深夜インターホンが鳴り当時の私はオートロックなどという大それた部屋には引っ越してなかったため玄関先にあるインターホンが鳴るとすぐに扉の外に出るというアパートに住んでいたのですが、そのインターホンがなって外に飛び出した時、インターホンがなっていたのに誰もいないという不思議な体験をしました。

確かにインターホンはなったはずなのに誰もおらず、そのインターホンが壊れているのではないかと親に相談したところ大家さんにその旨を伝えてくれインターホンを取り替えるということになりました。その工事が済み新しいインターホンに変わったのですが再び夜中になるとインターホンがなるのです。ちょうど私が熟睡しているAM3時や4時頃、その時間に誰も訪れるはずがないのですが、インターホンが鳴るというその不思議な体験をしたのです。もしかすると隣の人がいたずらでしてるのかもしれないと思いインターホンのボタンのところに両面テープを付け誰かがインターホンの押した時に指紋を採取できるように細工などもしたのですが、再びインターホンが鳴ってもその両面テープに指紋が残るどころか何かによって押されたという形跡すらテープに残っていなかったのです。

インターホンが鳴る時間に大家にエレベーターの監視カメラを確認してもらったところ1階から動いていないと言うことで猶更怖くなりました。