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心霊

翡翠さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

死神ってヤバいと思った話
短編 2021/02/15 03:29 4,338view
今から15年程前に会社で知り合った同僚(歳下)A君の体験談です。
あまり他人とは積極的に関わろうとしないA君でしたが、私とは波長が合ったらしく色々な不思議な話をしてくれました。

A君が高校生の時のことです。
嫁いでいった五歳上の姉の新居へと夏休みを利用して泊まりで遊びに行きました。
まだ生後半年ほどの姪の初お披露目も兼ねて、姉は元より旦那さんも歓迎してくれてとても楽しく過ごしました。
姉夫婦の新居はごくありふれた地方の長閑な大型住宅地です。
A君「姉ちゃん幸せいっぱいじゃんw」そんな言葉を投げてみると、ちょっとだけ姉が声のトーンを下げました。
姉「まあねーwでもね、最近はこの近所でお葬式が何軒か続いてるのよ。ここ3ヶ月余りで4軒も!」
A君「は?年寄りばかり?」
姉「うーん…、とも限らないけど…」
A君「まあ、よく立て続けに亡くなることもあるだろ。」
初日の真っ昼間にそんな会話を交わしたその夜、A君は夢を見ました。
どんよりとした灰色の景色、枯れ果てた草がどこまでも続く平面の丘。
人の気配もなく辺りを見渡してみれば、遠くに黒い人影が見えました。
翌朝目覚めたA君は、気味の悪い夢を枕が変わったからだろうと思いました。
そして姉宅での2日目の夜、A君はまた同じ夢を見ました。
ただ、昨晩とは違っていて遠くにいたはずの黒い人影が近づいています。
前日が200メートル先だったのが100メートル程の距離にいました。
無風だった空間に風が吹いています。
どうやら例の人影は黒い服を風にたなびかせて、A君に向かって対面している様子でした。
目覚めたA君は同じ夢を繰り返していることに不安を感じましたが、もともとが霊感持ちなので(俺、変なヤツがどこかで付いてきたのかな?)と、その時は思ったそうです。
そしてお泊まりも最後になる3日目の夜、同じ夢が始まりました。
風の吹きあれる荒野、ほんの20メートル前にそれはいました。
黒いボロボロのフード付きのマント(コート?)を身に纏った骸骨。
腰のベルトから何本もの鎖を下げて、その先には頭蓋骨がいくつも繋がっていました。
一歩、一歩とゆっくり近づくたびに、鎖を引き摺る音がはっきりと聞こえてきます。
その様子を語ったA君は、まるでスタンダードな誰もが想像する死神だと言いました。
もちろん大釜も手にしていたと。
A君(こいつヤバい…こいつヤバい!俺ヤバい!)
そして夢から覚めたA君ですが、自分は死神に狙われているんだと悟ったそうです。
その日、姉夫婦に別れを告げて自宅へと帰省しました。
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