虫の知らせを本当に体験した話

私はその日変な夢を見ました。誰かがバイクで事故を起こす夢なのです。

バイクは車と接触して、跳ね上がるように吹き飛ばされました。私は冷や汗をかいて目を覚まし、ものすごく嫌な予感が駆け巡ったのです。

ただ夢見が悪かっただけと何度か思おうとしました。でもなぜか嫌な予感は捨てられず、一日落ち着かないまま過ごしていたのです。

そしたらとある友達から電話があり、共通の友達が事故で亡くなったという訃報を聞きました。

その子とはしばらくの間連絡を取っていなかったのですが、定期的に休みがあると一緒に旅行するくらいには仲が良かったです。

あまりのことに二人で電話口で泣きはらしたのですが、私はそういえばと昨日の夢の話をしたのです

。まさかそれと結びつくとは思わなかったので、軽い気持ちで話しました。

そしたら相手の友達がしばらく黙り込んで、「え、状況が似すぎてて怖い…」と言い出したのです。

よくよく聞くと、共通の友達はバイクの事故で亡くなったらしいです。車との接触事故。

私は友達が最近バイクの免許を取りに行ったことを知らなくて、まさかバイクでの事故とは思いませんでした。

私が見た夢はただの夢などではなく、もしかしたら友達の身に起こったすべてだったのかもしれません。

虫の知らせってよく聞きますが、私はこのとき虫の知らせってこれだったのかと恐ろしく思いました。