合戦跡地に建つ家

我が家は歴史の授業で必ず、誰でも聞いたり学んだりする超有名な合戦跡地に建っています。

ある日、仕事のある私以外の家族で泊りの旅行に行くというので私と猫はお留守番をしていました。うちの猫は猫にしては珍しく毎日鳴いたり、名前を呼ぶと必ず返事をする犬のようなところがあり、割と賢い猫です。名前を呼ばれたらちゃんと人のいる方向を見ながら返事をします。返事を鳴き声ではしなくても、しっぽをビタン!ビタン！と動かしては、はいはい聞いてるわよー聞こえてるわよーと言わんばかりです。

旅行当日。家にいるのは私だけだったので、猫がべったりくっついてくるのかと思いきや玄関からすぐ近くの壁に向かって鳴き続けていました。お昼寝もそこ。起きるまで、何かに寄り添っているかのようにずっとそこから動きませんでした。そしてしっぽが時々ビタン！ビタン！と動いていました。

霊感のある親戚に何となくその事を話すと、我が家は合戦中に亡くなってしまった人達が通るあの世への道路が丁度あるらしく(霊道、と呼ばれるものだそうです)猫は、その人達にいってらっしゃい、気をつけてね。とお見送りをするかのように接していたそうです。その人達も猫の頭を触っていたそうなので亡くなっても猫好きは猫好きのままなんだなと思いました。