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心霊

キミ・ナンヤネンさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

幽霊屋敷
短編 2022/06/23 23:57 481view
僕の家の隣にあった、いわゆる「幽霊屋敷」が取り壊された。

幽霊屋敷といっても、廃墟になりかけている、ただの2階建ての一軒家だった。

その幽霊屋敷の2階が、2階の僕の部屋のちょうど正面にあって、何となく気味が悪かった。

だから、よほど暑い日は窓を開けて薄いカーテンを、そうでない日は厚めのカーテンを閉めていた。

そして、できるだけそっちを見ないようにしていた。

幽霊屋敷は10年ほど前からもう誰も住んでいなかったはずだが、誰かに見られているような気がして気持ちが悪かったからだ。

そこに時々輩が入り込んでいて、年々落書きが増え、崩壊も進んでいて、いかにも不気味な廃墟といった雰囲気になっていた。

しかし、取り壊されたとなると寂しく感じるもので、ストリートビューで見る事にした。

早速画面を見ると、僕の家と幽霊屋敷がしっかりと映っていた。

画面をマウスでドラッグすると、微妙に画面の角度を変えて見る事が出来る。

幽霊屋敷の正面からの画像は無かったものの、色々角度を変えると少し斜めからの画像で見る事ができた。

その角度だと壁や窓の中も見えるから、逆にちょうどよかった。

画面の左上を見ると、撮影された年代を遡れるという操作ができるのに気が付いた。

年々崩壊が進んでいたはずだから、早速その様子を見る事にした。

画像は数年おきに撮影されていて、一番古いのは8年ほど前の画像だった。

この頃には既に誰も住んでいなくて、その時点ではただの空き家といった風情だった。

数年おきに見ていくと、確かに次第に落書きが増えていき、窓ガラスも割れ、崩壊が進んでいく様子が興味深かった。

ここで僕は気が付いた事があった。

どの年代の画像を見ても、幽霊屋敷の2階の部屋の窓に、縦が30ほどある楕円形の「何か白い物」が見えたのだ。

最初は、光の反射とか、窓際に何か飾り物でも置いてあるのだと思っていた。

しかし、年代によって天気や太陽の日差しの角度も違うし、窓ガラスが割れているから、飾り物なら風で倒れていてもおかしくなかった。

それが何か確認したくなって、「何か白い物」を拡大してみた。

それは、僕の部屋を覗いている女の白い顔だった。
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