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呪い・祟り

絵画の家
短編 2021/02/07 12:58 2,018view
「絵画の家って知ってる?」

「知らん」

彼女の心霊スポット巡りに内心うんざりしていた。
デートとなればショッピングモールか心霊スポット。それが2人の中で定番になっていた。

「ヤバいらしいよ。」

「ふーん……」

絵画の家について彼女の説明が始まった。バブルの頃に町の外れに建てられた洋館風の一軒家で、誰かの別荘だったらしい。
家中に絵画があり、中でも2階の一室に飾られた絵を見ると呪われる。

「やばいでしょ!?」

「ありきたりだなぁ。動物園とか映画館とかは?」

「じゃあ1人で行くからいい!」

結局2人で行くことになった。
部屋から車で30分ほど。寂れた田舎道。
廃病院、廃ホテル、廃おもちゃ屋さんなんてものもある。廃墟の数を数えているとやけくそな気分になった。
町外れから隣町へ続く古い林道がある。新しく道路が出来てからはほとんど人が通らなくなったらしい。
その林道の途中に例の家があった。

「ここだよな……」

「外観からヤバい感じだね」

オレンジ色の屋根は所々剥がれていて、白い壁には植物のツタがびっしりと這っていた。玄関への道は草が鬱蒼と茂っていて、来たことを後悔した。
玄関の鍵は施錠されていて、1階の大きな窓の割れ目から、リビングへと入った。

「確かに洋館っぽいな」

「雰囲気あるね!」

内装はいかにもバブルの産物といった様相で、シャンデリアや大きな振り子時計、暖炉もあった。
噂通り家のあちこちに絵画が散見できた。

『巨大なレッドドラゴンと日をまとう女』
『蚤の幽霊』

家主はウィリアム・ブレイクが好きだったらしい。絵画は壁中に書かれた落書の中でも異様な存在感を放っていた。

「2階、行ってみるか?」

「……うん。」

階段の壁には全く同じ女の絵が3枚並んで飾られていた。さすがに少し不気味だった。
2階の一室のドアを開けた。何かおかしい。
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記事編集(作者用) 作者プロフィール
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コメント(1)
  • 彼女…

    2021/02/20/15:02