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不思議体験

舞姫さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

夢の中で会う人達
短編 2022/06/22 16:20 880view

たまに夢の中で、学生時代の友人達や昔の職場の先輩・後輩が出てきて「これは○○さんの夢の中だよね?!」と言われることがあります。
どの人ももう過去の人で親交のない人ばかりのため、なぜ夢に出てくるのか不思議でなりません。

そのような夢の舞台は、流石に夢らしく非現実的な内容のため、きっと変わった夢なんだろうと思っていました。
しかしある時、突拍子もない夢の中の出来事を、十年前くらいに前に会社の後輩が口にしていたのを思い出してはっとしました。

「○○さん(私の名前)の夢の内容が怖すぎる!!私、火の玉に後ろからぶち当たったところで目が覚めたんだから!怖い夢見たりしませんか?!」

…何を言っているのだろう?
当時はそのまま聞き流していましたが、十年近く経ったある日の夢で、近所の工場が爆発して火の玉が無数にその場にいた人めがけて飛んでくるため、皆で一斉に死に物狂いで走って逃げている夢を見て納得しました。
後方にいたその後輩のギャーッ!という叫び声を聞き、当たったんだ!と恐怖におののくという、しょうもないけれどとても怖い夢でした。
本当に、私の夢とリンクしていたんだ…。

このほかにも、学生時代の友人が夢の中で自分と一緒に居た話をしてくれたことがあります。

他にもクラスメイトが何人かいたのですが、「皆夢の中でぼんやりしているけれど、あなたはたぶんはっきり覚えていると思うよ」とのことでしたが、本当にそのようなシュチエーションで夢を見たことがあります。

そのようななかでも特に印象的だったのは、ずっと昔、働き始めた頃の会社の先輩が出てきた夢です。
大好きな先輩だったので、懐かしくて心が熱くなりお話をしたくて仕方がなかったのですが、当の先輩はうかぬ顔をして腕を組み話しかけてきました。

「○○さん、私今ね○○さんの夢の中にいるということを、かなりはっきり自覚してるの、かなり正気に近い状態だと思う。だけど、凄く映画と言うか、映画以上に臨場感があって今この状態がリアルで怖いの。どつちに逃げるのが正解なのかわからないの。どう思う?」

その夢はかなり印象的な夢で、行ったこともないアメリカ西海岸のようなヤシの木並木のある広大な交差点であり、辺りは夕刻、本来なら美しく赤い夕焼けと深く青い空の景色が広がる中、絶え間ないクラクションと喧騒、複数の女性の叫び声や男性の怒声どが飛びかい、車が左右に凄いスピードで次々と走り去っています。
赤い夕陽のように見えるのは、隕石が落ちたのかはたまた火事なのか、とても不穏で危険な様子です。
右に逃げたら良いのか、それとも左の方向なのか、全くわけがわからず、皆パニック状態で思い思いの方向に逃げまどっているのです。

こんなに鮮明な夢でしたが、当の本人はやはり夢の中…。
もっとまともに話がしたかったなと思いました。
いつかお会いしたら、その時のことを聞いて確認してみたいです。

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