墓地の横に停めた車

私が小学生の時の話です。

私は母と一緒によく祖母の家に遊びに行っていました。

いつも母が運転する車で祖母の家へ行き庭の駐車場に車を停めるのですが、その日は親戚が沢山集まっており車を停める場所がありませんでした。

仕方なく近くの墓地の駐車場に車を停め徒歩で祖母の家へ向かいました。

夜まで過ごした後、車で家へ帰りました。

しばらくは何も起きませんでしたが、もう数分で家に着くと言うところで急に「カタカタカタ…」と車の外から音がし始めました。

何だろうと思いながらも車に乗っていると「カタカタ…カタカタカタ…」と車の窓の近くから徐々に大きな音が近付いてくるような感じがしました。

母は「パンクでもしたのかな…もう少しで家に着くから着いてから見てみるわ。」と言って運転を続けました。

すると「カタカタ……パタパタパタ…」と真横で足音のような音に変わりました。

私は恐怖でパニック状態、母が慌てて交差点を右折するとその足音が徐々に小さくなっていき左の方へ

走っていくような音に変わりしばらくすると何事も無かったかのように無音になりました。

「墓地の隣に車を停めてたから何かがついてきていたのかもしれない…」

私は母のその言葉を一生忘れる事が出来ません。