デイサービスの送迎

昔、体験した実話です。

その当時、私の妻は、車で横に乗せて走っていたら何もないところで急に「ぶつかる！危ない！」と言ったりするようないわゆる霊感のある人でした。

当時私は老人ホームのデイサービスで働いていました。その老人ホームは当時住んでいた家のすぐ近くにあり、デイサービスに来られる利用者の送迎の際は車で家の前を通っていました。

ある日の夕方、8人乗りの車で利用者を全員ご自宅まで送り届け、介添員の人と2人で老人ホームへ戻っていました。自宅の前を通過する時、妻がこちらに気づいたのでお互いに手を振りあいました。

そしてその日家に帰ってみると妻が開口一番、「あのおばあちゃんで最後だったの？」と聞いてきたので、介添員の事を言っているのかなと思い「あの人は介添員だよ」って答えたら、「3人乗ってたよね？」と言ってきたので一瞬にして背中が悪寒が走りました。

詳しく話を聞いてみたら一番後ろの席の窓側にちょっと派手めの服を来たおばあちゃんが乗っていたと言うのです。特徴を聞いたときに私はピンときました。その出来事の1か月ほど前に利用者のおばあちゃんが一人亡くなられていました。その亡くなったおばあちゃんはいつもカラフルな派手な服を着てこられる人だったのです。

そしてそのおばあちゃんが利用していた曜日と、この話の事がおこった日の曜日が一緒で、さらには送迎の際に乗っていた場所も一緒だったのでかなり驚きました。亡くなってからも遊びに来ていたのかなと思ったお話です。