奇々怪々 お知らせ

不思議体験

すだれさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

深夜の学校のトイレで何が
短編 2022/06/01 16:20 920view

昭和の時代。
N県の片田舎の中学校で深夜、10代後半の不良少年5人がたむろしていた。
この時代、田舎の少年が外で集まる場所というと学校くらいしかない。
いずれもこの学校の卒業生であり、中学以来の友達同士である。

梅雨が明けたばかりの暑い夜だった。
校庭の片隅でタバコを吹かしながら、5人はたわいもない話をしていた。
その内、一人が、トイレに行くと暗闇に消えて行った。

トイレは校庭の反対側の奥まった場所にあり、当然真っ暗だったが、勝手知ったる母校なので問題はないし、
何よりそんなことでビビっていたら仲間から笑われてしまう。

残った4人も大して気に留めず、雑談は続いていた。
5分… 10分と経ったころ、
さらに一人が、俺もトイレと言い残し、校庭の向こうの闇に消えた。

3人になった少年たちは少し心細さを感じたが、長いうんこだな等と茶化した。
そしてさらに10分、20分と経ったが2人は帰ってこなかった。

さすがに心配になってきた3人は話し合い、3人の内の2人が様子を見に行くことにした。
そして残った1人にこう言った。

俺たちも帰ってこなかったらすぐ警察に行け。

結局2人とも帰って来ず、最後の1人は怖くなって交番に走った。
事情を話し、暗闇の中、警官を伴って校庭のトイレに向かう。
懐中電灯をトイレの中に向けると、黒くて長い大きな物体がいくつか見えた。
そこには、同じ方向を向いて、それぞれ首を吊ってぶらさがっている4人がいた。

詳しい事情もその後のことも知りませんが、これは実際にあった出来事です。

1/1
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。