恐怖の教習所

かなり昔、私が普通二輪免許を取得するため、教習所に通っていた時の話です。

初日の1時限目はバイクの起こし方や乗り方、操作方法など教わりました。

そして2時限目、いよいよコース内を周回してみる事に。最初は普通に乗れていましたが、停車しようとしたところ突然足が動かなくなりそのまま転倒してしまいました。

転倒した際にバイクと地面の間に足が挟まって抜けず、教官に助けてもらいました。その日はなんとか技能講習を乗り切りましたが、足があまりにも痛いので受付の方に湿布を貼ってもらう事にしました。

私はその時は「疲れて足がもつれたのかなぁ」くらいに思いながらシューズと靴下を脱いだところ、足首にくっきりと誰かに掴まれた様な手の跡が付いていたのです。

私は怖くなり、一緒に受けていた教習生と受付の方に宥められながら、教習所のバスで駅まで帰り、家族に迎えに来てもらい、なんとか帰宅。

結局右足首を骨折、右手首と左膝を打撲するという結果になりました。

後で調べてみたところ、その教習所は川を埋め立てた場所にあり、かつてその川では氾濫による溺死が多かったそうです。

もしかしたら私は、川の事故によって亡くなられた方に導かれそうになったのかな？と思います。