奇々怪々 お知らせ
           
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呪い・祟り

空のベッド
短編 2021/02/02 16:24 2,752view
医療関係者の身内の話です。Bとします。
B視点で書きます。


人が死ぬ施設だから当然色々ある。
誰も居ない個室からのナースコール、夜中に人影、背後からボソボソ声…色々だ。

ある夜、先輩のAさんがトイレに行った時、一つ鍵がかかっているのに気づいた。患者さんかな?と思って用を足し、出てもまだ出て来ない。
しかも音もしない。
ノックして安否を確かめるが、代わりに微かな物音と言いようのない寒気が来た。
「これはヤバい、何かいる…」
一歩下がって視線を下げる。ドアの隙間から黒い髪のようなモヤが…
悲鳴を上げて逃げる。
すぐ側の詰所へ走り同僚に助けを求めた。

二人ですぐにトイレに向かったが、鍵は開いていた。
誰も出て行った気配は無かったのに。


幸い0感の自分はそういう経験をまったくした事がなく、次々辞めて行く同僚を見送り、平気で長年勤めていた。
あの夜勤の日までは。

その夜の当番は後輩のM君とだった。
M君は神社と拝み屋の家系で、反発してトラック運転手になったかと思えば公務員になり、上司と喧嘩して辞めてうちに来た経歴の持ち主だ。
当然霊感は強い。
「この施設やべェっすねw」
と近づいてはいけない場所を色々教えてくれた。

前に身内が施設に来た時、
「待合室の黄色いソファーが気持ち悪い」
と言っていて、その話をしていないのにM君も、
「結構古い患者さんがずっと座ってますねw」
そう言った時には少し信じる気になった。

夜中2時。巡視の時間だ。
二人で一階を小声で談笑しながら周る。
102号を過ぎた時、申し合わせたように二人とも足が止まった。
顔を見合わせる。
「ヤバイ」
視線は同じ言葉を発していた。
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記事編集(作者用) 作者プロフィール
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コメント(1)
  • 霊感伝染るってよく聞くけど、コロナより伝染りたくない。

    2021/02/02/18:16