【怖い話】死の体験

みやび ひまりと申します。

こつコツ骨と、ブログ・短編・怪談などを書いています。

幼い頃に体験した「死の感覚」を書いてみます。
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わたくしが、小学校3年生くらいの頃でしょうか。

祖母の弟が、福島県の田舎に住んでいまして。

その家に、祖母、叔父、叔母、従兄弟が2人、そして兄と、皆で遊びに行きました。

この親戚の家は、町と違って、井戸水をつかっていたり、野菜も魚も新鮮で美味しく、子どもの心をワクワクさせるトキメキがありまして。

「近くに湖があるよ」

家の主人が、私たちを誘います。

わたくしの世代の子どもはみな男子。家の中でジッとしているより、外に出たくて仕方がない様子。

ワクワクが止まらないわたくし達は、叔父を急がせ、湖へと向かいました。

子どもの足では遠く感じましたが、湖は歩いて20分もかからない場所だったと記憶しています。

湖に着き、Tシャツ短パンを脱ぎ、水着で湖に入りました。

「水、キレイだね！」

「お家の、井戸水みたい！」

従兄弟に負けじと湖の中へと入り、体温より少し冷たい水を堪能しました。

叔父が、わたくし達を見守ってくれています。

なんて素敵なところへ来たのだろう… と、ウットリしました。