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心霊

パコパパさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

その部屋は危険注意しましょう
短編 2022/04/14 23:33 997view

丁度35年前、自分が高校卒業後神奈川県横浜市鶴見区の某会社に就職したときの話です。会社で用意していただいた当時で1ヶ月25000円のアパートで体験した話です。会社から徒歩で15分最寄り駅は尻手駅の神奈川県川崎市幸区南幸町のアパート、一階が70か80歳の大屋さんの家で2階が部屋数は3部屋江戸間6畳一間の古い建物の階段を上りきった一番奥の左の部屋に住んだ時の話です。なぜここまで詳しく投稿するかと言うと、それは今も存在するからです。この部屋で生活してから一週間がたった真夜中の出来事でした、寝ている自分の顔をかすめる布のようなもので目を覚ましました。目は開いていますが、体は動きませんでした。ヒソヒソと話し声が聞こえてますが、姿は見えません。ですが、気配は足元に二人いることが実感できました。内容は聞き取れませんでした。寝てしまったのか朝までの記憶はありませんでした。それからというもの何度も金縛りを体験し髪の毛の感触や子供のすすり泣く声など、いろんな体験をしたある日の事。向かいの親子の話し声で目を覚ますと、枕元でこちらを見落とす老婆が座っていました。何をするでもなくずっとこちらを見ていました。それから一週間が過ぎた頃、会社の会長から管理人さんの奥さんが亡くなったことを出張先で聞きました。告別式には出席出来ませんでしたが、出張先から帰ってから香典を持って挨拶に伺いました。お焼香を済ませようと、遺影を見た瞬間血の気が引くのが解りました。あの日座っていたのは管理人の奥さんだったのです。それからも金縛りは続きました。不思議と何度も心霊体験をすると慣れてきました。ある夜疲れて帰って来たとき、布団も敷かずにこたつで寝ようとウトウトしかけた一瞬でした、1秒にも満たない出来事でした。両足を掴まれて30㎝程こたつの中に引き込まれました。恐怖と条件反射で体が起き上がりました。タバコを吸って落ち着こうと思ったのですが、震えて上手くつきませんでした。額からは滝のように氷汗が流れてきました。足には手の感触が残っていました。目に涙が潤んでいました。恐怖…本当に怖いと思いました。その日から押し入れで寝ることにしました。それからも白い着物を着た女性や数人の行列など押し入れの横を通り過ぎて行きました。そうです、多分あの部屋は、あの世と現世を繋ぐ通り道なのかもしれません。現在は地元に戻って心霊体験はありません。南幸町のアパートに住んでる人は注意してくださいね…奥の左の部屋です

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コメント(1)
  • 良かった そこに今も住んでいるのなら…と心配しました 35年前では引っ越してますよね

    2022/04/15/01:05

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