上半身だけのおじさん

私は霊感があるわけでもないし、もちろん見た事もないので霊を信じてはいませんでした。

怖いから信じたくないという気持ちもありました。しかし…

ある日、旦那が飲み会に行き午前２時ころ迎えに来て欲しいと連絡があったので、車を走らせました。

遅い時間だったので、ただただ面倒だなと思いながら向かいました。

車通りは全然なくしばらく走り続けると、正面に何かが見えましたが、何かわからずそのまま近付くとスーツ姿で寂しそうな顔をしたおじさんでした。

しかしそのおじさんは、上半身だけだったのです。

しかし、私はなんだろう?と思っただけでブレーキをかける事もなく通り過ぎてしまったのです。

通り過ぎたあと冷静になり思い返して、なんだったんだろう?でも透けてたななどと考えていたらすごく怖くなって、旦那の待つ所へ急ぎました。

旦那を車に乗せるとすぐについさっき起きた出来事を話ながら、自宅へと車を走らせました。

自宅への帰り道、同じ場所を通りましたが誰もいませんでした。

その体験をした場所は、なんと火葬場の前の通りでした。

その日、火葬が行われていたかどうかはわかりませんが、今でも忘れられない恐怖体験です。