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不思議体験

maayaさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

死ぬ前に見えるもの
長編 2022/03/25 22:35 2,043view

この話は、私の母と私が実際に体験した話です。

母がまだ小さい子供の頃に母の祖母方聞いた話

祖母の旦那さんは、戦争で亡くなっているのですが、戦争で体の中に弾が入ってしまい、手術で取り除くこともできずに約1か月ほどの長い間、痛みに苦しみながら生死の境をさまよっていたそうです。

ある夜突然はっきりとした口調で「この周りの骨壺は何なんだ?俺の周りをくるくる回っている、骨壺だらけだこの部屋」と痛みでとうとう幻覚が見えてしまったのだろうと思っていた、翌日に亡くなったそうです。

「不思議な話でしょ?私の目には何も見えなかったから、幻覚を見るほど苦しかったのね」

それから数年たって、母の祖母が病気で寝たきりになったそうです。

母は寝たきりの祖母の近くで祖母の世話をしていたのですが、祖母は、ほとんど意識はなく何日も昏睡状態だったそうです。

母が夜になりうとうととしていると祖母が「ねぇこの周りの骨壺はいったいなんなの?くるくる回っている真っ白な骨壺が・・・そうか、これがお父さんが言っていたのね。」と突然話始めたそうです。

母は、びっくりして「おばあちゃん!大丈夫?」」と話しかけたのですがそのすぐあとに、祖母は大きな深呼吸のような呼吸をしたすぐ後に息を引き取ったそうです。

それから約30年後、母の母親で私の祖母はかなりの認知症でほとんどの人の顔がわからない状態でした。

施設にはいっていた祖母をお見舞いに行っても誰のことも認識できない状態で子供も孫もみんな「始めまして、こんにちは」とあいさつするほどでした。

そんな祖母が危篤状態になり医者からは、覚悟をしてくださいと言われました。

色々な準備の為、母以外の親族が祖母の病院を離れ病室には、母と祖母の2人だけになったそうです。

その時の祖母は、息が苦しそうでつらそうな表情の祖母を見ていた母は、祖母があまりにも苦しそうで本人のためにも自分のためにも「もういいよ、もう大丈夫、ゆっくり休んで」と耳元で伝えたそうです。

昏睡状態の祖母の目から涙がこぼれたと同時に祖母の目が開き何を追いかけているような目の動きをしたそうです。

母は、頭の中で骨壺の話しを思い出し祖母も見ているのでは?と思ったそうです。

母の目には何も見えないけど祖母の目には見えていて目で何かをおいかける祖母を母は見守ることしかできなかったそうです。

しばらく目を開いていた祖母が目を閉じてそのあと、大きく息を吸い込み静かに吐くと祖母はそのまま息を引き取りました。

その後も父方の祖父が事故で無くなっているのですが、母が病院に行ったとき祖父は母に向かって「おい!部屋の隅に骨壺がならんどる、見えるか?あれはどこから来たんだ?」母が「お義父さんなんにもないですよ?気のせいですよ」と母は、答えましたその時母の脳裏には曾祖母と祖母が亡くなった時のことが思い出していたそうです。

まだ、祖父に亡くなって欲しくなかった母は、とっさに祖父に言い聞かせたそうです。

「お義父さん大丈夫ですよ、そんなのみえないですから!」と声をかけ続けたそうですがその日に夕方、祖父は亡くなりました。

そしてここからは私の体験です。今から5年前。

私の父方の祖母はなかなかの長寿です。

90歳まで病気もケガもすることなく頭も体もしっかりしていて、ひ孫と一緒に遊んだりもしていました。

しかしさすがに93歳になりそんな祖母が、年末の急な気温の低下が体にたたったのか、体調を崩して寝たきりの状態になりました。

体はすっかり弱ってしまったのですが、それでも頭はしっかりしていました。

クリスマスやお正月に実家に子供たちを迎えるとしっかりとした口調で「クリスマスのプレゼントだよ」「お年玉、大切に使ってね」と子供たちにやさしく話しかけてくれました。

当時、私も子育てが忙しくなかなか実家帰れていない中。

母から電話がかかってきました「ひいばあばがね、部屋の中に壁の近くにあんたと〇〇が立っていたった言うのよ」〇〇は、私の子供の名前です。

「でね、あんたと〇〇が手を振るんだって言うのよとうとう痴呆症かしら?」と母が言うので

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