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心霊

ハチ公さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

熱海の心霊で有名なホテルにて
長編 2022/03/26 11:41 29,469view
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私が保育士として働いていた5年前、職員旅行に行った時の話です。

当時勤めていた保育園(以下A保育園とします)に私が勤めて2年目のことでした。

その保育園は出来てから5年目でしたが、歩いて5分のところに認可保育園になり20年ほどの本園(以下B保育園とします)がありました。

仲良くしていただいていた先生がB保育園が認可になった時から勤めて、私の勤めていたA保育園に異動してきた先生でした。

A保育園は出来てからまもないため、職員の交流が少なく、職員旅行もありませんでした。

そこで異動してきた仲良くなった先生と一緒にA保育園初、職員旅行を企画し、その年のシルバーウィークに正規職員8人で熱海に行くことにしたのです。(コロナ前です)

1日目は熱海駅の商店街で練り物を食べたり、海鮮丼を食べたりしていました。

あいにく、旅行の日が台風と重なってしまい駅周辺の観光もそこそこに旅館へ足を運びました。

旅館につき、温泉、食事と楽しんだ私たちは21時ごろから部屋で宴会をしていました。

保育トークに熱くなっていると、お酒が足りなくなり当時の主任だった男の先生と一緒に旅行を企画した先輩が下の階の自動販売機にお酒を買ってきてくれたのです。

すると先輩が真っ青な顔で戻ってきたのです。

部屋で飲んでいた他の保育士がどうしたのか聞くと「なんでもない」と言い張るのです。

主任は酔っ払っていたのですが、「自動販売機でお酒を買っていたら、非常口を外から叩かれた」というのです。

びっくりして先輩に聞くと、主任が大きな声を出して話していたから、小声で話すように注意しながら自動販売機に向かい、お酒を購入した。すると非常口から「ドン!」と一回扉を叩く音がした。と言うのです。

外は寒くないものの、深夜2時ごろ。台風が直撃していました。

先輩は主任に「早く部屋に戻ろう」と言いましたが、主任は「誰かが非常口の外にいるんだよ、気にしなくて大丈夫」と言った直後、今度は非常口から「ドンドンドン!!」と扉が3回叩かれたのです。

すると何を思ったか主任が「うるさいな」と言い非常口を「ドン!」と叩き返したのです。

慌てた先輩が謝ろうと非常口を開けるもそこに人はいなく、真っ暗だったのです。

先輩が主任を引きずって部屋に戻ってきたとのことでした。

お酒が入っていたこともあり、誰もこの話を本気にしませんでしたが、主任と先輩が帰ってきてから少し経った頃、部屋が急に寒くなり始めたのです。

私が「冷たい風が当たって寒いので冷房を消してもらえませんか?」と言ったところ、「冷房はついてないよ」とリモコンを持った先生が言うのです。

窓は閉め切っており、冷房も付いていないのに冷風が吹いてくる。

みんなのお酒が止まり始めた時、「〇〇ちゃん(私)の場所って冷房当たらなくない??」と言うのです。

確かに私の真上に冷房があり死角になっているため直接当たることはないのです。

そんなやり取りをしていても冷風は止むことなく私の背中は冷水を浴びたように冷たくなっていました。

隣にいた先生が背中をさすってくれましたが体温は戻りませんでした。

空気が悪くなったところで解散し、布団に潜り込んだら体温が戻ってきたのです。

何事もなく朝を迎えましたが、不思議な体験だったね、と話してると先輩がネットで旅館の名前を入れると検索画面に「〇〇ホテル 心霊」と1番上に出てくるのです。

どうやら同じ体験をした方が他にもいたそうで、ブログに書いていました。

主任が扉を叩いてしまったことで、幽霊が反応してもらえたと思い部屋まで付いてきてしまったのではないかとのことで落ち着きました。

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