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呪い・祟り

コーラさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

長崎道踏切で3回トラブルに遭った体験談
短編 2022/02/10 08:08 1,398view

東京のJR目白駅と池袋駅の間に1箇所だけ踏切がありました。
山手線の踏切というのもかなり珍しいです。

中学生の時に友人と池袋へ夏期講習の塾に通ったのですが、自転車で毎朝そこの踏切を通っていました。
JR埼京線なども走るので朝は開かずの踏切になります。

踏切を開くのを待っていたら、塾に間に合わないので、中学生で多少怖いもの知らずだった友人と私は、電車が来ないのを見計らって、警報機が鳴っている踏切を自転車でダッシュして通過していました。

ところが、ある日また閉まった踏切を自転車で通過しようしたら、もたつき、踏切を通過する直前で埼京線だと思いますが、大きいサイレンを鳴らされました。

間一髪で踏切を通れましたが、人身事故になるところでした。

サイレンの大きな音は今でも鮮明に覚えています。

それから高校生になり、また同じ友人と一緒に池袋へ自転車で遊びに行き、目白と池袋間のまた同じ踏切を通りました。あそこは踏切前が下り坂になっていて、自転車はかなりスピードが出ます。

昼間か夕方の時間で、踏切が空いていたので、下り坂を降ってスピードをつけて踏切を通り抜けようとしたら、踏切を通り抜けた直後で車に衝突しました。

直前でブレーキをかけていたので、自転車が接触しただけで怪我などはありませんでした。
車を運転していたお兄さんと、近くを歩いていたお兄さんにかなり心配されましたが、怪我はなかったので「大丈夫です、大丈夫です」と何度も繰り返して、その場から帰宅しました。

後日、また同じ友人と高校生の時に池袋で遊んだ帰りに、その踏み切りを通って帰るところでした。

すると2人組の不良に絡まれました

服を掴んできて「さらうぞ!」と、脅してきたのが印象的でした。

その踏切付近は人の気配があまりないので、不良がカツアゲなどをするには良い場所だったのかもしれません。
服を掴まれて逃げられないので、困りましたが、トラックを運転していたお兄さんが近づいてきたら、2人組の不良はすぐに逃げました。

トラックのお兄さんからは「大丈夫?」みたいなことを言われて、心配されましたが、ともかく難から逃れました。それ以来その踏切は使っていません。

長崎道踏切という名前だったそうですが、中学、高校の間に3度もトラブルに遭ったのはちょっと異常に感じて、呪われた踏切という強いイメージがあります。

2005年に橋が作られて、長崎道踏切は廃止されたそうですが、それを聞いてとても安心しています。

その踏切の先には、池袋ウィロードという暗くて汚くて怖いトンネルがあったので、可能性で言えば、そこでトラブルがありそうですが、踏切の方が呪われていたようです。

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コメント(1)
  • 三度もトラブルって、
    二件は交通ルール違反の自業自得ですね。
    最後の件はしぁないか。

    2022/02/11/21:54

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