10年以上怪奇現象に悩まされてるんだが。

次の日の学校でSにその話をすると、Sも全く同じ体験をしていた。

そこから2ヶ月間ぐらいその状態が続いていたんだが、ある日ピタリとそれは無くなった。

僕らはきっとまた来ると思って最初は不安だったが、受験生だったのでそのことも次第に忘れていった。

そして僕らは高校生になった。

Sとは違う学校に行った。

そこで新しくできた友人hと知り合い、一緒に買い物に行くことになった。

僕は新しい友達と買い物に行けることが嬉しくて、すぐにOKをし次の日2人で出かけた。

その店はエレベーターを使って下に降りて行くのだが、その日はおかしかった。

エレベーターは確かに下に降りてる感覚がするのだが一向につかない。

そして五分くらい経ってから扉が空いた。

着いた場所は僕らが乗った場所だった。

hは

「なんで下に降りて無いんw」

などと笑っていたが、よく見ると目が笑っていなかった。

そしてその日は買い物する気にもなれず、そのまま帰った。

そしてその日の夜からまた金縛りに会うようになった。

しかし以前と一点だけ違っていて、夢で見る僕の部屋の隅にあの女がいたのだった。

僕はすぐにSに連絡したが、Sは引っ越していて、電話番号が分からず結局連絡はつかなかった。

そんなことが1ヶ月間続いてまたピタリと無くなった。

そして何事もなく時間が流れていき、高三の夏僕はhと山にカブトムシを摂りに行く事になった。

僕の学校は山にあるのでカブトムシがどこで取れるか、どの時間帯に行くのがいいか分かっていたため、夜10時に山のふもとに集合した。

そこからカブトムシスポットに言ってる途中山の舗装されてない、道からおじいさんが出てきた。

僕は山菜採りかなっと思って、そのまま歩き続けようとしたらそのおじいさんが、山の崖っぽいところの前で小刻みに震え出した。

僕らが驚いているとおじいさんがパッと消えてしまった。

崖の下に落ちたのかと思って僕とhは急いで下を見たが誰もいなかった。

僕は帰りたくなったが、hが強がって

「ここまで来たんだから、1匹ぐらい捕まえて帰ろうぜ!」

っと言ったので、カブトムシを、取ることにした。

そしてスポットである展望台に行こうとしたのだが、ある異変に気がついた。

展望台までの道が無くなっているのである。